『2004年11月』アーカイブ

このブログを書き始めて早2ヶ月、毎日更新を心がけ、特に日記や文章を書くのが得意と言うわけでもないが、頑張って更新し続けている。現在は私を含め3名でブログを書いている状態だ。大学院のオフィシャルページでこのように大々的にブログを公開し、話をしているところはここだけかもしれないが、正直たまに書く事がなくなって事務室をうろつきながら書くネタを探したりもする。イベント的なことがあれば、直に書く事が出来るが、何もないとても平和な日には逆に夜中まで悩み続けることもある。

それでも、必ず毎日更新を出来るだけ心がけ、少しでも多くの方にこの大学院を知ってもらえるようにとの願を込めて書き込んでいる。日々のキャンパスの状況や、仕事をしながら頑張っている院生の人達のインタビューなどこれまで色々なことを紹介してきた。まだまだ始まったばかりだが、最近このブログも結構見てくれる人達が増えてきたように思える。

page_head_image01.jpg昨日ここで書かれたように、クリスマスツリーが設置され年末が迫ってきた感が非常に強くなってきた。
最近は院生の方々も忙しさを増してきているためか、講義室によく忘れ物をすることが増えてきているように思う。

本知的創造システム専攻は1年制の大学院である。今年度が設置一年目で、今年の4月に開校してから早くも8ヶ月が終わろうとしている。何が言いたいのかというと、1年制ということで院生にとっては必然的にキャンパスに来て講義を受ける日数が多くあり、その分院生間の結束力やフレンドシップも非常に高まっていると思う。先週末には院生が特別に企画したパーティーがあり、大勢の院生が参加したようである。

週のほとんどの日にただ顔を合わすだけではなく、講義内や講義外でのグループディスカッション、グループとしての共同作業を日々積み重ねていることもあるため、院生にとって本専攻での1年間とは一体どのようなものになるのだろうかとたまに考えることがある。

1年制なので大変な面は多々あり、在学中は駆け足で月日が過ぎていくように感じるかもしれない。 しかし、そのような期間こそ後になってみて「楽しかった」と言える充実した期間として記憶に残るものでもあるのではないだろうか。

クリスマスツリーを見てなんとなくそういうことを考え始めた。

tree.jpg知的創造システム専攻のある愛宕東洋ビルの1Fに先週途中より、写真にもあるが、クリスマスツリーが飾られた。さすがに土・日曜日は、点灯していないが、平日の時は、かなり目立っており、おそらく、本専攻の院生もホンの一瞬だけでも心癒されているのではないかと思う。

多くのビルで、クリスマスツリーが飾られるこの時期は、気分的にも、そろそろ「年末の忙しさ」に拍車がかかる頃と思う。本記事を書いている私も、「12月」という文字を見るたびに、今年まだ未解決の課題が頭にいろいろと浮かんできて、12月に必ず行わなければならない事で自然と頭が一杯になってくる。

講義についても、ほぼ残り3回程を残すものが多くなってきている。(台風等で休講になった科目もあるので、まちまちではある。) 講義によっては、これから、プラクティカム(課題)や定期試験が実施される科目もあり、大学院の方も徐々にラストスパートがかかってくる時期と考える。本大学では、院生が主体的になって、学んだ事をポートフォリオインテリジェンスとして、まとめて行くという重要な作業がある。また、教員においても、残り講義回数を見ながらではあるが、何を伝えることが出来たのか。最初の時点での目標との差異はどの程度あるのか。効果的だったと感じた点(そうでなかった点)など、考慮すべき事項があるのではないかと思っている。

blog-syuzai.jpg左の写真は本知的創造システム専攻キャンパスにて行われた取材の一部である。このように、時としてキャンパスの一部は仮設スタジオと化すことがある。

日経映像さんが、「特許ビジネス最前線~知財立国の可能性(仮)」のタイトルで番組を企画しているとのことで、本知的創造システム専攻が番組の一部に取り上げられるようである。

なにも本知的創造システム専攻が取材の対象となるのは初めてではなく、これまでにも様々な雑誌等にて取り上げられてきた。しかしテレビに映るとなるとこれが2回目。初めての時は本専攻設置一年目(今年度)の入学式の模様をを金沢のテレビ局が取材、放送した。教員や院生のインタビュー、さらには講義の様子となると今回が初めてとなる。

まだ取材の段階であり、どういう風に編集されるのかは分からないのだが、本専攻の教員・院生を含めて総勢なんと5名ものインタビュー収録がキャンパスにて行われた。

放送局は日経CNBCであり、有料チャンネルなので加入している人のみ視聴可能である。放送予定日は12月下旬。確定次第ここにてお知らせするのでお見逃しなく! 

pan.jpg以下本校掲載記事抜粋:国土交通省・国土地理院が制作した「未来を拓く電子基準点」という冊子で、金沢工業大学大学院環境土木工学専攻修士課程を今年修了し、現在大手測量会社のアジア航測に勤務する松田尚子さんの学生時代の研究が紹介されました。

研究内容は、カーナビ等で使われているGPSがさらに進化した、RTK-GPSという最新測量技術を使ったバリアフリーマップのリアルタイム更新に関するもの。障害者がRTK-GPSを搭載した車椅子で移動するだけで、バリアフリーマップが即時に更新されていくという研究です。松田さんは大学院在学中、世界最大規模の空間情報工学の国際会議であるIGARSS2003や日本測量協会主催の全国測量技術大会学生フォーラムで発表し、学生フォーラムではその独自性を評価され、ベストポスター賞を受賞しました。

色々な取り組みをしている金沢工業大学の学生達は、常に新しいことにチャレンジしようとしている。卒業してからもその培った知識や大学時代の経験を生かし、社会に出てからも頑張っている。そんな中、今回国土交通省が作成している冊子に、松田さんの研究が紹介された。非常に喜ばしいことと共に、これからも松田さんの活躍に期待したい。

ベストポスター賞を受賞したときの記事と、今回研究の成果が掲載されたページについてはこちら

blog-image1125.jpgだいぶ寒くなってきた感じもするが、東京の冬は特に風が冷たいと聞いている。と言うのも、私自身は東京に出てきて始めての冬と言うこともあり、今からしっかりと冬支度をしておかないとといった感じだろうか。未だに実家から冬服を持って帰っていない自分だが、特に東京の冬をなめているわけではありません。

タイトルと全く違った話をしてしまったが、このポートフォリオの電子化というのは、まだまだ準備段階ではあるが、着実にその全貌が明らかになってきている。既に、知的創造システム専攻のパンフレット等を持っている方は知っているかもしれないが、この大学院ではポートフォリオと言うものを作成しすることが修了用件の一つとなっている。このポートフォリオだが、以前にもいろいろと話をしているが、1年間で身につけた自分自身の知識の蓄積と、この大学院が掲げる目標に対して、自分がどのように到達したのかを証明しなければならない。今まで評価が難しく、だが知識の修得の評価でとても大事なプロセスの部分を、このポートフォリオによって評価していく。

まだ1年目で、試行錯誤を繰り返している部分もあるが、院生の中にはポートフォリオ作りをやっているうちに、その価値やその重要性を実感したと言う方も多い。半信半疑な部分は隠せないだろうが、これは自分自身のためであり、自分が1年間どのように学び、そして目標を達成していったのかを表すものだ。

この度総合ビジネス誌「財界」の12・7号に、大学改革の特集記事として、金沢工業大学が起こす「就職内定率100%」の旋風と題した記事が掲載されました。やはり就職率というものはこの先も大学を選ぶ上でも大事な要素になってくるのかもしれませんが、記事の中身を読むと我々の大学が行っている数々の新しい取り組みが紹介され、それがどのように就職率アップにつながっているのかが、金沢工業大学学長のインタビューを交え紹介されている。

このブログでも幾度と無く紹介してきた金沢工業大学の人間力教育ですが、この雑誌でも「夢考房」や、工学設計教育などの、行動する技術者育成について紹介されている。ならばこの大学院ではどうなのかと言うと、もちろんその教育方針は受け継いでいる。この知的創造システム専攻では、対象が社会人であるため、既に社会経験を持ち人間力教育と言っても、大学生達と同じ教育内容ではちょっと無理がある。そこで、この大学院で行っているのが、前回紹介したEQジャパンさんと協力して行っている、自己認識診断テストと、そこから自分自身の強みや弱みなどを自覚し、そしてリーダーシップセミナーで、自己認識診断テストを基にして授業を行い、自分の強みや良さは更に伸ばしていくにはどうしたらよいか、また自分に足りないところや弱みはどのようにして克服していく事が出来るのかなどを勉強していく。

社会人だからこそ、自分自身を素直にもう一度見つめなおせるのかもしれないが、この大学院での人間力教育というものも、非常に斬新で新しい取り組みだとおもう。まだまだ始まったばかりの大学院だが、既に色々な特徴を出しつつあるんじゃないだろうか。(自分で宣伝ばかりやってます・・すいません)

ちなみに就職率の話に戻って、実際どれくらい高い就職率を保っているのかというと、文系と理系では平均約5%~7%の違いがあるが、その中でも理系の大学全体での就職率は大体95%前後となっている。その中で、金沢工業大学の就職率は99.6%今年は、99.7%に上がるよう、頑張っている。ほぼ100%と言っていいが、この驚異的な数字は、学生達のやる気と努力、そして教職員の地道なサポートが無ければ生まれない。

雑誌媒体などで最近取りざたされている、この金沢工業大学の驚異的な就職率は、今突然起こったものではなく、日々の積み重ねによる地道な努力と、思い切った改革の取り組みによるものだと思う。この大学院ブログも、日々の積み重ねを心がけ、頑張っていこうと思う。皆様是非コメントをお願いします。

ueda.jpg本大学院知的創造システム専攻の創造的ITプロフェッショナルコースに所属する上田宏生さんが、金沢工業大学付置研究所ゲノム生物工学研究所研究員の相良純一氏の指導のもとで行った研究について、12月13日~12月15日に行われるゲノム情報国際会議(GIW2004)にアクセプトされ、本専攻初の院生の学会発表が行われる。

上田さんは、本大学院入学以前より、ゲノムに関する研究開発を希望しており、4月から相良純一氏の指導のもと、鋭意研究調査、設計、開発を進めている。平日夜間、土曜日のみならず、毎週日曜日においても、虎ノ門キャンパスに顔を出し研究を進めており、その姿はこちらも恐れ入るばかりである。

なお、上田さんが行っている研究概要は以下のとおりである。

blog-image1120.jpg今年も残すところあと少しとなってきましたが、年明けを前にこの知的創造システム専攻では、世界のビジネス最前線で活躍するプロから模擬講義を通して、この大学院のアピールをする大学院説明会を下記の日程で行います!なかなか見えにくい大学院の授業風景や内容といったものを、この模擬授業を通じで皆様に体験していただこうと思っています。大学院説明会の内容は以下の通りです。

             ≪大学院説明会内容≫

1.全体説明 池田誠 教授

    本知的創造システム専攻の特徴、具体的な教育内容、e-Learningデモ    

2.模擬講義&コース・アピール (約60分)

    模擬講義タイトル:(タイトルは決まりしだい随時アップ致します。)

   e-Businessプロフェショナルコース (約20分程度)
   12月3日(金)  「アントレプレナーシップ特論」 児玉知浩 客員教授     
   12月4日(土)  「考案中」 

   創造的ITプロフェショナルコース (約20分程度)
   12月3日(金)  「グリッドコンピューティングの最前線」 野村宣生 教授 
   12月4日(土)  「大学院キャンパスにおけるコミュニティウェアの可能性」
                                     中沢実 助教授

   知的財産プロフェショナルコース (約20分程度)
   12月3日(金)  「事例で考える商標問題」(11月の説明会と同じ) 杉光一成 教授
   12月4日(土)  「ソフトウェアと知的財産法」 加藤浩一郎 教授

3.平成17年度入学試験について 服部進実 教授

4.質問コーナー (各コースに分かれて行います)

お申込は電話又は、ホームページより受け付けております。
皆様どしどしご応募下さい!説明会に来られた方にはメモリースティックをプレゼントしております。

image-blog1119.jpgこの知的創造システム専攻では、入学前と、学期途中に2回、そして終了間際に1回とそれぞれ自己認識診断テストと言われるテストを行う。これはいったい何なのかと言うと、金沢工業大学が掲げる、人間力育成のため、この大学院では、EQジャパンさんと協力して、この大学院用に開発した診断テストを年4回行い、その結果を元にこの大学院では「リーダーシップ特論」という授業の中で、自分自身の人間力育成を図る講義が行われている。

EQジャパンさんが持っている膨大な自己認識におけるデータをもとにして、いろいろな形の診断テストが、日本の各企業で行われている。その中でもEQIと呼ばれる診断テストでは、自分が持つリーダーシップ力や、問題発見力、ソリューション力、その他変革推進力などいろいろな項目に分かれて結果が出てくる。これを見ながら授業を受けつつ、自分がもっと伸ばしたい部分や、足りない部分などを見つめなおし、人間力を高めていく仕組みがこの大学院には備わっている。

実際自分も試してみたが、非常に面白い!というか、自分を見つめ直すいい機会にもなるし、今まで気づかなかった自分の姿をデータとしてみることが出来るのは結構どきどきする。だが、確かに知識や技術、それから実践力を身につけたとしても、それらを使いこなし職場で生かしていくのは自分自身であり、やはり基本となる力は、人間力だと思う。社会人だからこそ自分を真正面から見つめなおし、自己認識がしっかりと出来るのではないかと思うし、まさにこの大学院で行っている自己認識診断やリーダーシップ特論といった事は、今までにない、新しい試みだと思ってる。人間力こそ、自分の持つ知識や技術を何十倍にも高めてくれる一番大きな「武器」ではないだろうか。

page_head_image02.jpg本知的創造システム専攻の専任教授であり弁理士でもある加藤浩一郎先生が、12月25日(土)に特別講座を本専攻東京虎ノ門キャンパスにて開講する。 12月25日に講座をする熱の入れようである。 

「平成16年度改正知的財産法解説講座」がタイトルで、内容は本専攻HPの該当ページをご覧いただきたい。 誰でも参加できるが、特に弁理士試験受験生や知的財産実務家には必要不可欠であるようで、12月25日ながらも大勢の申し込みが予想される。

本専攻の在学生と一般を含め定員は70名、申し込み期限は12月15日だ。定員になりしだい締め切りです。参加申し込み、詳しくはこちらをご覧ください。 

campuswalk_01.jpg本知的創造システム専攻金沢工業大学に属している。 その金沢工業大学であるが、なにも神奈川県の金沢区に位置しているのではない。 本知的創造システム専攻は虎ノ門に設置されたため、隣県の神奈川県金沢区のとある大学のサテライトキャンパスであると錯覚を起こしている人は少なくないように私の周りの方々の反応を見ていて思うのだ。

文字ではなく、スピーキングのみで話し相手に「かなざわこうぎょうだいがく」と伝えようとすると、その相手は「かながわこうぎょうだいがく」と誤解してしまうケースがまれに起こる。 

本知的創造システム専攻の客員教授でありCRM特論をご担当されている波多野教授はご自身のBlogで、知人に金沢工業大学の客員をしていることを伝えると、そのお相手は、波多野教授が石川県金沢市にまで毎週足を運ぶなんて大変ですね、と言ったストーリーを紹介されていることもあり、東京で「金沢」といっても一般的にピンとこないのが現状かもしれない(波多野Blog、2004年7月12日参照)。

石川県金沢市に位置する本学メインキャンパス周辺はのどかである。 「のどか」とはあくまで東京に住んでいる今の私が言うもので、私が金沢工業大学の併設校である金沢工業高等専門学校に通っていた頃はあまり「のどか」とは思うこともなかった。金沢は東に山、西に海を擁し、本学メインキャンパスからはその山と海に簡単に足を運ぶことができる。金沢の市街地にもほど近く、車で約15分といったところであろう。 

石川県金沢市を訪れる時、是非金沢工業大学やそのキャンパス周辺も訪れてみてはいかがでしょうか。

blog-image1116.jpg来月の5日(日)に、新宿NSビルにて、「体験・大学院での学び」公開模擬授業が行われます!そこでは、知的創造システム専攻の専任教授でもあります、酒井教授による模擬講義が行われる予定です。
法科大学院や専門職大学院等多数の大学の参加が既に決まっており、大学院に興味がある方はもちろんの事、今後の自分自身のスキルアップを考えている人には是非とも参加していただきたい。

無論、金沢工業大学の知的創造システム専攻に足を運んでいただき、我々の大学院の特徴について理解を深めていってほしいと思う。今回酒井教授による模擬講義のタイトルは「戦う企業の知的財産戦略」と題して講義が行われる予定だ。その他、この企画を担当している会社のHPには他の数多くの模擬講義タイトルが掲載されている。ちなみに、酒井教授が担当される模擬講義の時間は13:45~14:30となっている。

私自身も、当日は各大学院の紹介ブースにて、一人でも多くの方にこの自分の大学院を紹介できるように頑張りたいと思っている。もし、このブログをご覧になった方で、少しでも大学院に興味がある方は、当日お待ちしております!

blog-image1115.jpg社会人をターゲットとした大学院は現在急増中だ。はっきりいって大学経営も今後更に難しくなってくる今、このように顧客を社会人として、新しい集客に目を向けなければいけなくなっている。だけど、我々が提供しているサービスは教育であって、その価値観と言うものは院生一人一人違ってくるように思える。我々がいくら目新しい科目や、教授陣を招聘しても、実際授業を受けた院生が目標を持って知識を知恵に変える努力をしないと教育上の価値観を上げていくことは難しいかもしれない。

難しいことをだらだらとしゃべってしまったが、私が通っていたアメリカの大学院では、そのほとんどが社会人であり、授業も社会人向けの実践的講義ばかりだった。どこにも社会人向けなんて書いてもいないし、でも授業内容はディスカッションがほとんどで、その内容は実際の職場での話や出来事を取り入れたものばかりだった。はっきり言って職場経験が薄い人にはかなり厳しい授業ばかりだった。逆に、現在仕事をしながら更にレベルアップを図ろうと思っている人達には絶好の場所だとも言える。

日本の大学院もこれからますます社会人で大学院に通い、自己のレベルアップに努めようとされる方が増えてくるように思える。今のままでは物足りない人や、自分の足りない知識領域を埋めたい人など、さまざまな方が今後この社会人大学院に目を向けるのではないだろうか。

e_uni.gif本知的創造システム専攻に限った話ではないが、金沢工業大学では、現在、個人別のポータルサイトの提供を中心として、eユニバーシティを目指した一連のWEBを活用した学習支援システムを構築することで、特色ある教育を支える重要なIT基盤の整備を行っている。(情報処理サービスセンター)

特に本専攻における主なWEBシステムを紹介すると、学生毎に作成された個人別のホームページを通して、全学生に共通するお知らせの類や、シラバス(学習支援計画書)、書誌情報、企業情報、そして休講・補講情報などの修学に必要な詳細な情報がネットワーク上に展開されている。

さらに科目情報や個別情報として、履修時間割や成績の照会をはじめ、履修している科目の講義ノートや参考資料、さらには実際の講義VOD(Video On Demand)など、個々の学生にOne to Oneの修学情報をWEBを介して提供しており、修学を広範囲にわたって支援する仕組みが構築されている。

このように知的創造システム専攻のみならず金沢工業大学全体において、入学から修了までの課題・レポート類を蓄えることによって、本学で学んだ「知」のポートフォリオの電子化・データベース化が計画され、一部実施もなされている。

さらに、個々の学生毎に修学情報・指導情報等の詳細な情報がデータベース化され、一人ひとりの能力を伸ばしていくための情報の集積とセキュリティの確保が目的である。

shinnosuke.gif(松山客員助教授が運営されているWebookにある画像を引用しました)

金沢工業大学知的創造システム専攻には、60名近くの客員教授がいらっしゃいますが、今日は、松山客員助教授について、簡単ながらも(且つ、僭越ながらも) 紹介したいと思います。

本大学院の必須科目であるe-Business特論にて、主にBSC(バランススコアカード)のエバンジェリストとして教鞭をとられており、既に数回の講義が行われている。様子を院生から直接聞いたところ、「フレンドリー」「新しいアイデアを出す方法を事例を用いて行っている」「院生の意見を聞いてくれる」「時間通りに講義が進む」ということで好評を得ている様子である。また、発行部数一万部のメルマガ「Webook」の発行人でもあり、毎日書評を配信しているとのこと。(本日、私もメルマガに登録しました。)

松山客員助教授は、大手企業に勤めながらも、WebookのHPにあるように、何冊(4冊)も本を出し、毎日メルマガ・ブログにて配信をし続けているという。どのようにして時間を作り出しているのかをお聞きしたいのだが、そのこつは「早朝出勤」にあるという。

Webookの自己紹介にあるように、「謎のハヤビー」とは、以下の意味とも記述してある。

ある日、ふと教室をのぞくと、一人の院生が黙々とコンピュータの前で勉強している姿があった。邪魔してはいけないと思いつつも、いつものくせでついつい話しかけてしまった。本人も嫌がっている気配はなかったため、ちょっと(かなり話し込みました・・)雑談に花が咲いてしまった。だが、この話がとても面白かったのでちょっと紹介してみようと思う。

今回ご紹介するのは、現在知的財産プロフェショナルコースで勉強している品田さんだ。彼は以前中国に語学留学した経験を持っている。そこで見たものとは、溢れんばかりの海賊版CDやDVDといった偽者商品だった。既に色々なところで自然と売られているその実態に、品田さんは愕然とした。日本の商品の数々がコピーされ、市場に売り出されている。テレビなどでも見たことがある光景を目の当たりにして、品田さんはこの知的財産の重要性を更に認識したという。

日本のみならず、世界中で知的財産の確保やそれを活用して事業に生かして行く事は、今後更に重要視されてくるだろう。現在勉強している院生の皆さんも、きっと色々な目標を持たれて日々忙しい日程をこなしていることだと思う。

品田さんのように、語学留学で見たものは、大学院で勉強するきっかけにもなっているが、社会人の皆様が一大決心をして、大学院に入るということは、やはり何かしら大きなきっかけや、勉学に対する思いがあったからだと思う。品田さんには是非ともこの知的創造システム専攻で、自分の目標を達成し、今後の活動に役立てていってほしい。

本学知的創造システム専攻のパンフレットに、「キャリアアップ、自己実現を可能にする知的創造システム専攻の7大特色」とあり、その7つの中の1つに「アクションラーニング」が挙げられている。

そこには、「アクションラーニング」とは、現在米国で主流になりつつある複雑系教育指導システムで、様々な教育指導形式、教育マテリアル(道具)、そして教育環境の組み合わせにより知識・技術の修得に終わるだけでなく様々な人間力を開発するものです。 講義だけでは単なる知識の蓄積です。 常に不確定要素を受け入れて、状況に対応できる柔軟なコンピテンシーはアクションラーニングから修得できます。」と簡単な解説がある。

「現在米国で流行しつつある、、」とあるが、調べてみるとこの「アクションラーニング」は1900年代の初頭に、アメリカの哲学者ジョン・デューイが考案した教育理念が事の発端であるようだ。 アメリカにおける当時の教育システムは概念や理論を中心に教えるのが主流であったため、彼、デューイはもっと実社会と類似した教育システムが必要であると考えた。 以上が簡単な「アクションラーニング」歴史である。

現実の問題では常に付きまとう不確定要素を取り入れ、試行錯誤の結果をリフレクションさせたり、自分達に何があって何が足りなかったのかを検証したりと、グループを組んで問題に挑むのだ。 

今日、企業でもリーダーの育成にはこの「アクションラーニング」は必要不可欠であると考えられ始め、国内外を問わず多くの企業が「アクションラーニング」を取り入れているようだ。

本学知的創造システム専攻では「アクションラーニング」を大学院教育に初めて本格導入している。

昨日に引き続き、大学院選びの項目として時間割というものもあった。いわゆる、自分に適した時間帯に授業が受けられるといったものだ。知的創造システム専攻では、平日は夜6時45分から授業が始まり、最後の授業が終わるのが夜9時55分となっている。1科目90分授業で、平日は各コースそれぞれ2時限行われる。教室もそれにあわせ、各コース毎に教室が割り当てられている。

会社が終わって、院生の皆さんが集まってくるのは大体6時頃からだが、いつも授業前には皆さんパソコンを持ち出し、レポートを書いたり、プレゼンテーションの前には、事前に打ち合わせを行ったりと、授業前の時間というのも結構重要なようだ。

中にはいつもぎりぎりに教室へ駆け込んでいく姿もよく見かけるが、既に後期の授業も後半戦を向かえ、院生の皆さんは忙しい中でも頑張って勉学に励んでいる。やはり仕事を休まず勉強をすることは、かなり大きな意味を持っているようだが、それに加え本校では、e-learningシステムにより、どうしても授業に出られなかった時には、ビデオを見てそのときの授業を履修することが可能になっている。これも、忙しい社会人の院生にはかなり役立っている。

また、社会人ともなると時間的な負担はかなり大きなものがあるようだ。そんな中、この知的創造システム専攻では、1年間で卒業できるということもあり、1年間なら何とかなると思っている人達には、嬉しい事かもしれない。実際1年なら何とかなるかもって思っている人は結構多かったりする。

久しぶりにこのブログに書き込みをするような気がする。毎日色々なネタを探しつつ、虎ノ門キャンパスの魅力やなかなか伝わりにくい大学院の授業の中身などを毎回お届けしているが、今回は通学について話してみようと思う。

今日ちょっとマーケティングの事で話をしていると、大学院を探す事項の一つに、通学の利便性というものがあった。やはり社会人対象と言うこともあり、授業の時間割も平日夜間で、仕事帰りに通える範囲というのは非常に重要なようだ。また、都内の中心にあり、地下鉄の駅も近く、乗り換えも便利ということも、大学院を探す上で重要項目の中の一つらしい。

このほかの項目の中には、教育内容の充実さや学費の高さ・低さなどがあったが、立地条件というものは、変えることが出来ない部分でもあり、その点虎ノ門と言う場所はビジネス街の中心にあり、地下鉄で通う人には、銀座線や日比谷線をはじめ、JR新橋駅も歩いて十分行ける距離にあるわけで、立地条件を見ると、かなり便利な場所にあることは間違いない。

私は日比谷線を使い毎日出勤しているが、霞ヶ関から歩いても約15分程で、銀座線の虎ノ門駅からだと約10分程の通学時間となる。やはりビジネス街の中心にあるということもあり、平日は飲み屋などは夜遅くまで営業しており、最終の地下鉄はいつも人が多い状態だ。この知的創造システム専攻の第一期生達は、いつも夜遅くまで授業をこなし、しかも授業が終わってからも、レポートなどを書いたり、グループで討議したりして、たまに事務で働く私も最終電車に乗り遅れそうなこともある。そんな時、やはり最終ぎりぎりに間に合うよう、ダッシュで帰れば乗り遅れない場所にそれぞれの駅があることはとても大事なことだと思う。

11月も第2週目に入った。1年制である本学知的創造システム専攻は2学期制で、9月1日から始まった後学期も中盤を過ぎ、終盤に入ったことになる。 

一つの学期で、各講義15回行われるのだが、つい先日とうとう10回目の講義が行われた日があった。 祝日が入るとその曜日は回数的に下回るが、学期が終了するまでには講義が行われる曜日を入れ替えるなどして均等を保つようにしている。 私は講義が10回目まで到達したことを知ったとき、如何に時の経つのが早いかを実感した。 教員の方々や院生の方々もやはりここまで駆け足できたような感覚を抱いているに違いない。 

先月末に院生がポートフォリオ計画書を提出した頃はキャンパスに熱気が非常にこもっていたと思うが、今ではその熱気はなく、キャンパスはいたって落ちついた感じがする。 ただしそれはポートフォリオ計画書提出の提出が過ぎたばかりだからであって、これからは講義も大詰めを向かえたり、ポートフォリオの作成に夢中になったりと、キャンパスはいろんな意味でどんどん熱気で満ち溢れていく事になるだろう。 

講義が続くのは来月の中旬までで、今からだと後1ヶ月少々で講義が終了することになる。それから院生は本格的にポートフォリオ作成に入っていく。毎日講義の準備をしている私としては来月にも講義が終了するのがとても寂しく感じられる。 

sunday_desktop.gif本日、たまたまであるが、携帯電話を虎ノ門キャンパスに忘れてしまい、朝9:30から大学に行くことになった。当然誰もいないであろうと考えていたら、e-Businessコースの1名がキャンパスの前にいました。「日曜日は、大学院はやってないのですか?」とのこと。

以前、本ブログにおいても、日曜日の虎ノ門キャンパスと題して、書いておいたのですが、たしかに日曜日もやっていることもあります。しかし、それは、私個人が、講義準備を平日怠ってしまったツケとして、日曜日にその準備を行うがために虎ノ門キャンパスに来ているわけです。

ラッキーなことにその人ともう一人待ち合わせをしていたであろう院生の2名は、2Fの私の研究室の方で勉強・研究を行って頂いた。これからは、「もし、日曜日に虎ノ門キャンパスを利用するときは、担当の教員に相談しておいてください。」ということも言っておきました。もし、「私が携帯電話を大学に忘れていなかったら、」と思うと、その院生たちが、この場所までの往復時間が無駄になってしまうところでした。

午後2時ぐらいからは、事前に申し入れのあった院生(創造的ITコースでこの研究室の方)が4名程、集まってきて、現在も黙々とコンピュータや資料に向かって研究をしている。創造的ITコースでは、ソフトウェア作りの部分が多いため、恐らく他のコースよりも多くの時間を割かなければならない。そういう点では、一日集中できる日曜日というのは貴重な時間なのであろう。

昨日も本Blogに書いたように、本日11月6日(土)午前10時から本学知的創造システム専攻虎ノ門キャンパスにおいて大学院説明会が開催された。 土曜日の朝にもかかわらず今日も大勢の方にお越しいただき、この2日間は大盛況に終わったと思います。 

説明会が終わり、参加者がキャンパスを出る際、私は偶然にエレベーターで一人の参加者とご一緒した。 私は開口一番、「今日の説明会、特に模擬講義を受けられてどうでしたか?」と、漠然とした質問をした。 その参加者は、「とりあえずどんな感じかは分かりました。これからよく考えたいと思います。」と模擬講義を含める今回の大学院説明会に関する内容に対する回答でもなく、漠然とした感想を頂いた。 私はその瞬間、(相手にとって私の質問こそ掴みどころのないものだったかもしれませんが)どう対処すべきか考えたが、私は、その漠然とした回答が、その参加者の本当の気持ちを表しているのだと思った。さらに、その答えは実に適当な答えなのだとも思った。 

昨日のpart1で触れたが、やはり参加者の方々は真剣そのもののはずである。 そう簡単には本大学院に入学するために自分への投資を考えるはずはないし、別に趣味でサークルに入る感覚で夜間大学院を選んでいるのではない。 実際、一回の説明会のみで相手にどれだけのインパクトを与えることができるのかを考えると、参加者に本大学院の印象を強く与えることの難しさを感じた。 そもそも大学院説明会は基本的にエンターテイメントではなく、参加者はいたって冷静でクールであることも感じた。 

結局私は、その参加者の「とりあえずどんな感じかは分かりました。」という発言を一番にうれしく思うべきだと思う。 外から見ただけでは分かることのない部分を分かっていただいたはずと考える。 

模擬講義のタイトルは未だ決定されてはいないが、12月3日(金)と4日(土)の両日にも同様の形式で大学院説明会を開催予定である。興味のある方は是非参加していただきたい

seminar.jpg今夜19時からここ虎ノ門キャンパスにて知的創造システム専攻の大学院説明会が行なわれた。 今回は本専攻の専任教授や客員教授の方々が模擬講義を実施するとあって、大勢の方々に事前にエントリーしていただくことが出来た。 エントリーはしなかったが飛び入りで参加される方も勿論歓迎であり、毎回そういう方がいるので、私は「果たして会場として予定していた演習室に収まりきるのか」という不安は多少あった。 

それにしても参加された方々の表情は真剣そのものであった。 それもそのはず。 例えば高校3年から大学への進学とは違い、社会人が吟味するような大学院では学ぶ側は「何を学びたいか」が極めて明確であり、高校3年生が進学する大学を選ぶのとは一般的に考えて訳が違うであろうと思われる。 もうすでに仕事を持っているため「自分に何が足りないか」とか「どれをどう勉強すれば自分はどうできるのか」などがはっきりしていてやりがいがより一層あるだろうし、経済的な面から言ってその負担は決して軽くはないため興味本位で会社帰りに勉学に励む、というようなことはないと思われます。 パンフレット等を見れば大体は内容が掴めるかも知れないし、本専攻の概念や論理みたいなものだけが先行して実態が掴めないかも知れない。 一番良いのは実際にキャンパスに足を運んで体験すること考えています。 今回の模擬講義により、参加された方々にとって良い悪いは別としてこの知的創造システム専攻がどんな大学院なのか、その実態がかなり浮き彫りになったに違いない。 

明日11月6日(土)も午前10時から本専攻虎ノ門キャンパスにて同様の大学院説明会が実施されます。 
6日の模擬講義を説明すると、「企業とオペレーション」、「Web&IPシステムの最新技術」、そして「事例で考える商標問題」となっている。 詳しくは本専攻HP大学院説明会のページをご覧ください。
エントリーなしで飛び入り参加していただいても結構です。 

今夜の説明会は金曜の夜ということなので通常の講義が行なわれており、説明会に参加された方々にとって普段のキャンパスの雰囲気を味わうだけでも有意義な説明会だったであろうと思う。 

part4.jpg久しぶりの「私の大学院生活」シリーズ、今回でもうpart4になる。 登場人物は「チャンスが来れば独立したい」、と野望を抱く藤澤知さん。 木曜日20時25分からの6時限目であるナレッジコラボレーション特論を受講するためにキャンパスに来ていたところ少々時間を頂き話を聞いた。

本知的創造システム専攻e-Businessプロフェショナルコースに在籍している方で、本専攻パンフレットで紹介されているためもうすでにご存知の方々もいるかと思う。 
長い間IT関連の仕事に就いている藤澤さんは「IT関係の業務はもう身に付いていたので、あえてe-Businessプロフェショナルコースを選択した」と、本専攻でさらにITだけのスキルを磨こうとするのではなく、それを活かしたビジネスモデルを学びたかったのだそうだ。 

藤澤さんは本専攻でe-Businessプロフェショナルコースの講義を取り始めてからというもの、会社での業務上「これでいいんだろう」と考えていた問題についてしっかりと認識できるようになり、業務がより円滑に進んだり、自信のある意見を言うことができるようになったと語る。 彼にとって特に好きな科目は中塩先生が担当するビジネスプロセスマネジメント特論加藤先生が担当するナレッジコラボレーション特論だ。 ビジネスプロセスにおける問題点を体系的に学び認識することで視野が広がり、会社の業務にもフィードバックできるようになったのだ。 

藤澤さんは本専攻の講義の雰囲気も非常に気に入っている様子で、講義中にディスカッションになると、クラスメートの長年の経験を踏まえた上でのアイデアや意見に驚かされ、いい刺激になっているらしい。

藤澤さん、頑張って目標である「独立」を果たしてください。   

saki.gifIDGのCOMPUTERWORLD12月にある「ビジネスブログ」の可能性を探るに関連して、本大学院にて実施しているブログを考察してみる。

これまでも、本大学院では、ブログ以前より、大学院のHP、幾度かの新聞広告、ポスターやパンフレットの作成などによる本大学院の内容を掲示してきたり、実際に11月5日6日にも実施される大学院説明会(模擬講義を含む)等により少しでも多くの方々にその内容の理解に努力を行っている。

要するに、これまでは、「マスメディア向け」そして「Webマーケティング」を中心とした方法であった。これも重要なひとつの手法であると考えられるが、Computer Worldにもあるように以下のような問題点がある。

ユーザを一度は引き込めることはできても、その後何度もアクセスさせることは容易ではなかった。

いわゆる一過的なアクセスを集めることはできるが、それで終わってしまうということが考えられる。また、この手段を補完する手段として「メール・マーケティング」が存在するが、現在のその手段そのものが、内容のないメールを頻繁に送ることになる可能性もあると指摘されている。さらに、スパムメール・迷惑メールとしてユーザ以前にメールシステムにおいて、必要ないメールとして判断される可能性が高くなってきており、手段としては好ましくなくなってきているのが現状である。

本学でも、このように、「メール・マーケティング」と、「WEBマーケティング」の間を補完するようなシステムの存在を模索していた。如何にして、興味のある方々に本大学院の内容を理解してもらいつつ、こちらのスタッフにおいても、その活動が多大なる負担とならないような仕組みが必要とされていた。

そこで登場したのがブログという存在であった。

yumekobo.jpg幾度となく紹介してきた、金沢工業大学の夢考房だが、この度第十回目となる夢考房プロジェクト発表会が今月11月27日(土)に金沢の本校で開催される。毎年色々なプロジェクトが発足され、学生達の手作りロボットや、ソーラーカー、ソーラーボートを始め、ロボサッカー世界大会で見事準優勝したロボットなどなど、見ているだけでかなり楽しめそうだ。それだけではなく、やはり夏休みなど返上して、毎日仲間達と作り上げた物には、それだけでかなり特別なものを感じる。

私も密かにロボコンに出たことがあり、その時にはオペレーターとして、ロボットの操縦をやっていたことがある。夏休み中はずっと考房に閉じこもり、朝から晩まで仲間と一緒にロボットを作っていた。物作りの難しさに加え、でも一番大変だと思ったことは、チームプレイ。どんなに仲の良い者同士が集まっても、うまくいかないときは必ずある。こういった体験が一番貴重なような気もするし、この経験こそが、人間力を高める大切な一つの要素だと思う。私もロボコンを通じて、物作りの厳しさや楽しさのほかに、チームの一員として、一つのことをやり遂げる難しさと感動を体験することが出来た。

このプロジェクト発表会では、きっと学生達の素晴らしい手作りロボットなども見られるだろうが、それ以上に、プロジェクトに参加した学生一人一人の生き生きとした姿がきっと印象に残るはずだ。機会があれば私も是非見に行きたいと思う。

voice.gif10月末期限だったポートフォリオ計画書、最終日まで指導教授にご指導をいただきながらもなんとか提出することができた。今回のポイントは、研究(修士論文)の目的/計画と方法/特色をまとめることと、現時点でのポートフォリオ全体の進捗状況を報告すること、の2点であった。
最終的には全員が無事提出した(はず)のだが、日頃の積み重ねにより研究がかなり進んでいる人、どうしてもイメージがまとまらず教授と打ち合わせを繰り返す人、教授に提出した計画書をやさしく差し戻された人等々、人生いろいろ研究いろいろである。

このブログでも何度かとりあげられたポートフォリオなるもの、当大学院の大きな特徴であるが院生としては節目節目でかなり苦しめられる要素ではある。なぜかと言えば、「普段から自分の成長目標を意識していない」という現実が根底にあるからだ。裏を返せば、ポートフォリオ作成を通して自分のゴールと現在位置を再認識することができるのである。

社会人大学院では、誰しも仕事と学業の両立に四苦八苦している。忙しさに振り回されていると、ついつい自分の立ち位置を確認する機会を損ねてしまいがちだ。入学時に立てた目標は?8月の時点ではどの位達成できていた?今はどうだろう?これからは何をクリアすべきか?等、一度立ち止まることで見えてくることは多い。

単に授業を受けて、論文を提出して終わり、ではつまらない。ポートフォリオ作成を通して、ヒューマンパワーの向上を確認することが大事なのである。入学時の自分と卒業時の自分。1年間でどれだけ変わることができたのか、自分による自分のための最も厳しい評価表である。心して取り組もう・・・

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