10月末期限だったポートフォリオ計画書、最終日まで指導教授にご指導をいただきながらもなんとか提出することができた。今回のポイントは、研究(修士論文)の目的/計画と方法/特色をまとめることと、現時点でのポートフォリオ全体の進捗状況を報告すること、の2点であった。
最終的には全員が無事提出した(はず)のだが、日頃の積み重ねにより研究がかなり進んでいる人、どうしてもイメージがまとまらず教授と打ち合わせを繰り返す人、教授に提出した計画書をやさしく差し戻された人等々、人生いろいろ研究いろいろである。
このブログでも何度かとりあげられたポートフォリオなるもの、当大学院の大きな特徴であるが院生としては節目節目でかなり苦しめられる要素ではある。なぜかと言えば、「普段から自分の成長目標を意識していない」という現実が根底にあるからだ。裏を返せば、ポートフォリオ作成を通して自分のゴールと現在位置を再認識することができるのである。
社会人大学院では、誰しも仕事と学業の両立に四苦八苦している。忙しさに振り回されていると、ついつい自分の立ち位置を確認する機会を損ねてしまいがちだ。入学時に立てた目標は?8月の時点ではどの位達成できていた?今はどうだろう?これからは何をクリアすべきか?等、一度立ち止まることで見えてくることは多い。
単に授業を受けて、論文を提出して終わり、ではつまらない。ポートフォリオ作成を通して、ヒューマンパワーの向上を確認することが大事なのである。入学時の自分と卒業時の自分。1年間でどれだけ変わることができたのか、自分による自分のための最も厳しい評価表である。心して取り組もう・・・
加藤様。ポートフォリオ計画書の作成、ご苦労様でした。私は、加藤様の指導教授というわけでもないのですが、苦労の様子が伺えます。今年初めての大学院で、しかも本学とは違うポートフォリオ教育を行うということで、教員側についても戸惑いが無かったわけではありません。実際のところ、聞いているのとやる事は違いは大きかったのが私の印象です。これからも沢山このような難題が出てくるとは思いますが、こちらも心して取り組みたいと思っています。