『2012年3月』アーカイブ

3月18日(日)13:30より千代田区霞が関の法曹会館にて、平成23年度学位授与式が挙行されました。

知的創造システム専攻およびビジネスアーキテクト専攻を修了された方々に、修士(工学、学術、経営情報)の学位記が授与されました。

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金沢本校よりお越しいただいた石川憲一学長からは、本田宗一郎氏の言葉を引用しながら「苦労は必ず実を結ぶ。仕事と学業を両立させ、当初の目的を達成された姿は誠に崇高であり最大の賛辞を送ります。さらなる努力と研鑽を重ね、日本を牽引していって欲しい」と、修了生全員へお祝いと激励のメッセージを頂きました。

学位授与式の後は、会場を移して記念パーティーが開催され、共に学んだ学友の皆さんにも多くご出席いただき大変アットホームな雰囲気となりました。修了の喜びをお世話になった先生方やご家族と分かち合い、賑やかに談笑されていたのがとても印象的です。

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1年以上にわたる大学院での学びを経て、それぞれ所属企業内でキャリアアップを果たされたり、見事、国家資格を取得しキャリアチェンジされたりと、皆さん着実にステップアップされています。また、虎ノ門キャンパスで色々なお話しを聞かせてほしいものです。

この度修了された皆さま誠におめでとうございます!KIT教職員一同、益々のご活躍を心より願っております。

来る3月13日(火)10:00~17:45『知的財産セミナー 特許庁委託 平成23年度特別研究員 研究成果報告会』が開催されます。

会場は大手町の日経ホール&カンファレンスルームです。


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本イベントを主催する一般財団法人知的財産研究所(IIP)は、知的財産に関わる様々な問題について調査・研究及び情報の収集を行い、必要なシステムの研究・開発成果を提供することにより、日本産業経済の健全な成長に寄与することを目的としています。

今回は、本学知的創造システム専攻7期生の露木美幸さんが特別研究員として「特許法103条と責任法上の注意義務-産業財産権法の過失の推定規定の再検討-」をテーマに研究成果を発表します。

参加費無料(先着150名)となっておりますので、
ご都合の合う方はIIPイベント詳細ページよりお申込みいただき是非とも参加ください。

【露木さん発表概要】 ※IIPウェブサイトより抜粋
この研究は、特許法103条の過失の推定規定の立法経緯、立法趣旨及びその運用を研究することにより、現代社会において103条が内包する問題点と、在るべき特許調査義務の姿を探求することを目的とするものである。その過程において、産業財産権の侵害規定の立法経緯とその変遷を調査し、我が国民法の不法行為についての過失責任主義とその変遷との関係性を指摘する。また外国知的財産法制度との比較から、知的財産権の強化が権利侵害規定の制度設計によっても実現し得ることを示す。さらに、責任法の損害の填補的機能、制裁的機能、損害抑止的機能及び権利の相互保障機能の実現が産業財産権法の下で生成・展開されてきたことを明らかにする。

当日は、露木さん他5名の特別研究員の方々が、パリ条約、商標法、特許制度改正、知的財産権侵害、先使用権などについて、1年間の研究成果の発表および参加者との意見交換を行う予定です。

2月23日(木)100名を超える業界関係者や一般参加者、取材記者の方々にお集まりいただき「地方におけるロケーション・エンタテインメントの可能性」が開催されました。

セミナー冒頭では、ラスベガス、マカオ、シンガポールの大規模カジノ開発に携わった経験を持つ北谷賢司教授より「世界カジノ市場の趨勢と北米地方カジノの現況」をテーマに掲げ、急速に成長するアジア市場を中心に、最新のカジノ市場の世界的動向について紹介がありました。

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また本大学院では、2012年度からメディア&エンタテインメントマネジメントコースを開設します。北谷教授以外にも数多くの一流の実務家を客員教員として招聘し、メディア&エンタメ系科目をご担当いただく予定です。志ある方々の挑戦をお待ちしております。

続いて今回、特別キーノートスピーカーとして、開業以来日本でも大きな話題となっているシンガポールの総合リゾート「マリーナベイ・サンズ」の開発を手掛けたマリーナベイ・サンズ社CEOのジョージ・タナシジェビッチ氏をお招きしました。話題のカジノや屋上プールに加え、ホテルやショッピングモール、エンタテインメント施設、レストラン、MICE施設(Meeting、Incentive、Convention、Exhibition)を大規模かつ複合的に組み合わせることで、より高い収益を上げるという同施設の裏側にある事業戦略をお話しいただきました。

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さらに、全国競輪場施設協会の会長ほか様々な要職を務めてこられ、現在は株式会社東京ドーム顧問で本大学院客員教授でもある秋山弘志氏に「地方におけるロケーション・エンタテインメントの可能性」と題して、競輪、競馬など公営競技が抱える様々な問題や、それらを解決するための施策、さらには日本市場における新しいエンタテイメント施設の可能性について、ユーモアたっぷりに熱くご講演頂きました。

前回のセミナーに続き、世界中のカジノに数億円単位の口座を持つ日本人唯一のハイローラーX氏には「カジノを中心とした街づくりが危険なイメージとは裏腹に、むしろ周辺地域の治安改善に貢献する」ことや「運営者だけでなく地元経済の活性化に大きく貢献する」ことなど海外事例をもとにお話しいただきました。また、周辺住民がギャンブル中毒にならないための運営システムやルール整備も進んでおり、成果を挙げているという興味深いお話を頂きました。

最後に行われたパネルディスカッションは、質疑応答を中心に進められました。日本でもカジノ法案の成立の可能性が話題になる中、今回のイベントにも多数の業界関係者の方が参加しておられたため、非常に内容の濃いディスカッションとなりました。

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中でも、マリーナベイ・サンズ社のジョージ・タナシジェビッチ氏に会場から質問が殺到し「日本における市場展開の可能性や、日本企業とのリレーションをどう見ているのか?」といったところから「人材採用方法や、どうやってスタッフを教育しているのか?」など、かなり具体的で突っ込んだ質問にも丁寧にお答えいただきました。

引き続き、K.I.T.虎ノ門大学院では、国内外から集まったプロフェッショナルとの出会いの場、そして学びの場を提供することにより、幅広いビジネスや知的財産領域、メディア&エンタメ業界の最前線で活躍する専門人材の育成に努めて参ります。ご期待ください。

前回の公聴会レポートに引き続き、今回は知的創造システム専攻の方々の発表を紹介いたします。

本専攻は、これまで約200名もの知的財産専門人材を輩出し、知的財産の創造・保護・活用という「知的創造サイクル」をマネジメントする知的財産プロフェショナルの育成をメインに弁理士資格等の国家資格にも対応するカリキュラムを採用しています。

従来、社内におけるOJTでの習得に頼らざるを得なかった分野の専門知識を大学院という高等教育機関で体系的・効率的に修得することが可能です。

さて、学校PRはこれぐらいとして、2月18日~23日に行われた公聴会の中から3名の方をご紹介したいと思います。

●まずはじめに小路さん、研究テーマは『デジタル著作物流通促進のための著作権の共有に関する考察』

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ロースクール卒業後、企業の知財法務担当としてご活躍されている小路さん、本研究では音楽、写真、動画など様々なデジタル著作物をどのように流通させ課金・販売すれば良いのか?SNSとの相乗効果は?権利設定と権利行使の検討、共有著作権や二次的著作物の問題などなど、現状のプラットフォーマー(iTunes/YouTube/オールスポーツコミュニティなど)の事例を深く検証しながら、著作権者、プラットフォーマー、そして私たち消費者これら3者の新たな関係性を考察しました。

●続いて大内さん、研究テーマは『映像配信システムに関する技術動向分析と今後の研究開発分野・テーマに関する提言』

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大手通信機器メーカーで長年キャリアを積まれてきた大内さんは、その専門的知識を活かし、総務省や経産省を中心とした政府政策動向、映像情報メディア学会や電子情報通信学会の論文動向、通信技術に関わる特許出願の動向などを丁寧に分析しながら、今後の情報通信技術の可能性を予測し、3点の研究開発分野・テーマを提言としてまとめました。

「東日本大震災による電力や通信インフラの壊滅的な被害により、各種インフラ、システムの問題が明らかになった」という大内さんの言葉が、将来を見据えた技術開発の大切さを物語っていました。

●そして最後は、羽矢崎さん、研究テーマは『アップル社はいかにしてiPhoneのような革新的製品を創りあげたか?』

丸島ゼミで知財戦略を研究されてきた羽矢崎さん、今回発表されたテーマは“旬の会社”米国アップル社です。ご自身も通信キャリアにお勤めで同社の強さを十二分に把握されていらっしゃいます。

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携帯音楽プレーヤー市場、モバイルPC市場、デジカメ市場、これらすべて日本企業が得意としてきたマーケットです。しかし、この「iPhone」という革新的な製品によって業界の勢力図があっという間に塗り替えられてしまいました。その特許開発や国際標準化戦略、サプライヤーとの関係性、弱みを解消し強みを強める知財戦略など、臨場感溢れるプレゼンテーションが行われました。

今回の発表時間は30分でしたが「半日は余裕で語れてしまいます」との言葉がとても印象的でした。先生方からも「もっと詳しく聞きたい」との感想があげられ、後日、勉強会を開催する企画もあるそうです。ぜひまた聞かせて欲しいものです。

どの発表も1年以上にわたるゼミ指導を受けて練り上げられてきた研究内容。たくさんの見学者の前で皆さん緊張されながらも気迫と熱意が伝わってきて、聴いているこちら側も熱くなってしまいました。

あとは修了式だけですね。皆さま本当にお疲れさまでした。

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