語学留学で見たもの

ある日、ふと教室をのぞくと、一人の院生が黙々とコンピュータの前で勉強している姿があった。邪魔してはいけないと思いつつも、いつものくせでついつい話しかけてしまった。本人も嫌がっている気配はなかったため、ちょっと(かなり話し込みました・・)雑談に花が咲いてしまった。だが、この話がとても面白かったのでちょっと紹介してみようと思う。

今回ご紹介するのは、現在知的財産プロフェショナルコースで勉強している品田さんだ。彼は以前中国に語学留学した経験を持っている。そこで見たものとは、溢れんばかりの海賊版CDやDVDといった偽者商品だった。既に色々なところで自然と売られているその実態に、品田さんは愕然とした。日本の商品の数々がコピーされ、市場に売り出されている。テレビなどでも見たことがある光景を目の当たりにして、品田さんはこの知的財産の重要性を更に認識したという。

日本のみならず、世界中で知的財産の確保やそれを活用して事業に生かして行く事は、今後更に重要視されてくるだろう。現在勉強している院生の皆さんも、きっと色々な目標を持たれて日々忙しい日程をこなしていることだと思う。

品田さんのように、語学留学で見たものは、大学院で勉強するきっかけにもなっているが、社会人の皆様が一大決心をして、大学院に入るということは、やはり何かしら大きなきっかけや、勉学に対する思いがあったからだと思う。品田さんには是非ともこの知的創造システム専攻で、自分の目標を達成し、今後の活動に役立てていってほしい。

ちょっと余談になるが、私のタイの友人で、ITにかなり詳しい人物がいるが、以前その彼に私が「ほしいソフトがあるんだけど」とたずねたところ、「それならすぐそこのマーケットに行けば安売りしているよ」っと言われ、行ってみるとかるく10万円するソフトが、なんと1000円もしない!しかも驚きはそんなものではない、このソフトこの時にはまだ市場には出ていないはずのものだったのだ。こんな体験したことある方は、もしかして結構いるかもしれないが、怪しいどころか、見た目でコピーとわかるものを平気で売っているのも凄い。

何かを創り出し、発表した次の日には誰かに真似をされているなんてことは日常茶飯事だ。こんな中、自分たちにこの知的財産を守り、それを武器として扱っていける力を身につける必要性は、このような日常体験からも伺える。企業の知財部などだけではなく、一般の我々も、知財の一般知識位は身につけておかなければいけない時代はあっという間にくるような気がする。

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コメント(2)

 いわゆる「ぱくり」で、さまざまなあやしいロゴを某地域の複数の都市でみたことがあります…。今でも覚えているのは次のようなものです。
 SUNY   のついた携帯型ラジカセ
H.ONDA  がついたバイク
21 ice cream  の看板のアイスクリームショップ
cappa cola   (カッパコーラ)

 某国で、ボルボのバスがよく使われているのですが、車体フロントのボルボのマークが、ていねいにも3色に塗り分けられていたり。外装がボルボ風で、エンジンがHINO風(エンジンの音がなんか変)。

 これらは90年代の記憶なのですが、今はどうなっているでしょうね。

面白いですね!私も結構見てますが、シャネルがチャンネルになっていたり(もちろん英語で)、時計のオメガのマーク(Ω)が微妙に違っていたりと、はっきりいってこれだけよく似せたなと思って、逆に面白くて(ネタになりそうなので)買ってしまいそうになる品物もありますね。

商標などの勉強をしていれば、この分野は結構面白いかもしれませんね。

カッパコーラには参りました。是非飲んでみたいです。

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