【授業レポート】ワークライフマネジメント特論(小室淑恵)

近年、日本でも広く注目を集めている「ワーク・ライフバランス」。しかし、具体的に企業の組織運営や個人のキャリア構築に対し、戦略的に活用できているケースは、まだまだ一部です。

しかし、少子高齢化や核家族化は確実に進んでおり、これまで通りの組織のあり方では、個人や組織が最大限のパフォーマンスを発揮するのは難しくなっています。

そこで、当大学院では、日本におけるワーク・ライフバランス推進の第一人者である小室淑恵氏(株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長)を客員教授に迎え、「ワークライフマネジメント特論」を開講しています。小室先生はコンサルティングやセミナー、多数の著書を通して数多くの企業や個人を支援。内閣府や厚生労働省、地方自治体の委員なども兼務しておられます。

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ワーク・ライフバランスといえば、「仕事と家庭の両立」というイメージで捉えられることが多いですが、小室先生が提唱するワーク・ライフバランスの核心は、仕事での成果を上げるために「働き方の柔軟性を追求する」こと。個人の問題としてだけでなく、企業全体として、さらには経営戦略・社会的な問題として、仕事とプライベートをうまく調和させ、相乗効果を及ぼし合う好循環を生み出します。

授業では概念の理解にはじまり、実践のための様々な手法を学びます。更には、企業・個人が実際にどう導入するか。これまでの成功例や失敗例なども学びながら、ワークやディスカッションを通して具体的な検討を行います。

取材日は、各受講生が、これまでの授業で学んだ内容を職場で実践し、その結果をクラス全体に報告しました。もちろん、その場ですぐに小室先生が細やかなフィードバックをくださいます。

日本は労働時間が世界で一番長く、「労働生産性」は先進国で一番低い国と言われています。発表を聞いていても、やはり労働時間が比較的長い方が多く、いざワーク・ライフバランスを実践するとなると大変です。しかし、これまで多くの企業や個人をサポートしてきた小室先生からは、経験と事例を踏まえた実践的なアドバイスが次々にもらえます。取材していても目からウロコの、しかも明日から使える話がたくさんありました。

最終回には、自社における施策案の発表会も行います。様々な事例を学ぶ(インプット)だけでなく、全員がプランを立案(アウトプット)し、クラスで討論を行っていく予定です。

ワークライフマネジメント特論・・・これからの新しい時代に向けて、将来の経営を担うリーダーの方々にはぜひ受講してほしい科目のひとつです。

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