【授業レポート】マクロ・ミクロ経済要論(山田英二)

新年度が始まって1ヶ月。ゴールデンウィークを挟んで、第1期の講義も中盤に差し掛かってきています。

今日ご紹介する講義は「マクロ・ミクロ経済要論」。科目名だけ聞くと、実践的というよりはアカデミックな内容を想像される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、本講義が第1期に配置されているのもワケがあります。

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「市場の外部性とCSR」「情報の非対称性(逆選好、エージェント問題)」「囚人のジレンマ」「資本コストと倒産リスク」「貿易と外国為替(金利裁定、購買力平価)」など、ビジネスを考える上で不可欠な経済学のトピックは多数あります。そこで、本科目ではトピックを厳選し、ビジネスパーソンとして必要となる“基礎”に絞って、短期集中で学習します。

講義を担当するのは山田英二教授。新日本製鉄やボストン・コンサルティング・グループ、企業再生ファンド等のビジネス経験を通して経済学に対する全般的かつ実践的理解を有する山田先生のリードのもと、現実社会の出来事と関係づけながら議論を進めていきます。

取材日のテーマは1コマ目が「ゲーム理論」で、2コマ目が「日本的経営」。それぞれに重いテーマを一週間の終わりの土曜日の夕方に2コマ連続ということで、なかなかハードな内容。しかし、グループワークでも、全体ディスカッションでも、受講生の皆さんが終始活発に、そして制限時間ギリギリまで議論をされていたのが印象的でした。

<マクロ・ミクロ経済要論 講義テーマの抜粋>
・今なぜビジネス経済学なのか?
・市場のメカニズムと問題点(需要と供給、価格、外部性、公共財)
・ビジネスというゲーム(囚人のジレンマ、ナッシュ均衡、協調)
・日本的経営とは何か?(日本の奇跡、三種の神器、日本企業の特徴)
・マクロ経済の仕組み(GDP、経済成長、景気循環)
・財政と金融(貨幣の機能、金融の機能、中央銀行、財政政策)
・グローバル経済と貿易(貿易、為替レート、国際分業、比較優位)
・世界経済の行方(講義まとめ)/行動経済学の紹介/ファイナルテスト

ご覧の通り、取り扱うテーマは幅広く、講義進行についていくのは大変ですが、院生の皆さんには山田先生の講義を通じてしっかりと基礎力を養い、第2期・3期の発展系科目へと進んで行って欲しいと思います。

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