2012年度後期公聴会:ビジネスアーキテクト専攻

先週2月15日(金)~16日(土)2日間に亘って、ビジネスアーキテクト専攻の公聴会が開催されました。今回のブログでは3名の発表の様子をレポートします。

まずは、古川博教さん。「ソフトウェア開発におけるコミュニケーションの良否が納期遅延に与える影響に関するネットワーク分析」というテーマで修士研究を進めました。伝達コミュニケーションと共有コミュニケーションの違いを分析し、500社近い企業へのアンケート調査を実施しました。その研究成果として、コミュニケーション密度を指標化し、分析グラフとして可視化することに成功しました。教員からも「このままパッケージ化してコンサルティング会社に売れるんじゃないか」との意見もあり素晴らしいプレゼンテーションでした。

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続いて、メディア&エンタテインメントマネジメント研究を行った樋口夏子さん。金融機関でアナリストとして活躍する傍ら、1年での修了を目指しています。修士研究のテーマは「メディア&エンタテインメント企業における新しいビジネスモデル評価軸の研究」で、企業価値を高める要因として、収益性の他に、無形資産(顧客の共感体験・新しさに対する期待感)があることを明確に示しました。プレゼンの最後には「本研究で得た知見を日常業務に活かしていきたい」と目を輝かせていました。

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最後は、三宅立晃さん。世界的に有名なCRMサービス企業に勤務し、いつも世界中を飛び回っています。「クローズドSNSが組織のイノベーション力に与える影響についての研究~企業は社内SNSを導入してどのような効果を期待できるのか~」が修士研究のテーマです。実際にCRMツール内にチャット機能を組み込み、調査・研究を行い、新たなコミュニケーションを生み出しました。その結果、各々の行動が促され、最終的にイノベーティブな組織へと繋がっていく道筋を明らかにしました。

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その他のプレゼンもご自身のビジネスや将来のキャリアプランに即した大変実践的なものばかりで、発表者の熱いプレゼンを通じて修士研究の喜びや苦しみが直に伝わってきました。この度、公聴会を終えた皆さま本当にお疲れ様でした。3月の修了式でまたお会いできるのを楽しみにしております。

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