【授業レポート】R&Dマネジメント特論2(清威人)

今回の授業レポートでは「R&Dマネジメント特論2」を紹介します。

第2期の「R&Dマネジメント特論1」に引き続き開講される本科目。自動車やコンシューマーエレクトロニクス製品をベースに、製品開発の基本的なプロセス、知っておくべき概念、用語などを学習し、その上で競争優位を構築するための手法を修得します。

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講義を担当するのは製品開発マネジメントのプロフェッショナル、清威人客員教授

清先生はトヨタ自動車で生産技術関連の業務を担当したのち、1989年から10年間アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)にて製造業を中心にコンサルティングに従事。上場アウトソーシング会社の取締役を経て、2001年にエイムネクスト株式会社を設立。現在、中国、ヴェトナムにも現地法人を持ち、コンサルティングや製品開発のサポートを行っておられます。

取材日に行われたのは3・4コマ目の講義。1・2コマ目に引き続き、製品開発プロセスにおける論点や手法やコンセプトについての解説が中心となりました。

この日、取り扱ったのは「イノベーションのジレンマ」「製品開発のプロジェクトマネジメント」「モジュール化」「原価企画」「知的財産(商標・特許)」「PL法」「カーボンフットプリント」などなど…盛りだくさんの内容ですが、新製品の立ち上げをマネジメントとして企画・管理するためには一通り把握しておく必要があります。

清先生の講義の特徴は、豊富な事例に基づく明快な説明です。院生の皆さんからは様々な質問が出るのですが「たとえばXX社の場合は…」「YYという製品では…」と具体的にお話しいただくことで、抽象的なコンセプトも理解が進みます。

時にはちょっとしたオフレコ話もあり、それ以上に、日本の企業がどうすれば強くなるのか。先生自身の熱い思いも伝わってくる、あっという間の3時間でした。

次回の講義はここまでに学習した内容を活かしたケーススタディです。「カメラのOEM販売・モジュール販売を進めてきた某メーカーが、業績向上に向けて自社ブランドでのデジカメの製造・販売を始める」という想定で、マネジメントの視点から何を考え、変えていく必要があるのかを検討します。

事前に配布された資料も大変生々しいもので、次の講義も楽しみです。

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