【セミナーレポート】地方におけるロケーション・エンタテインメントの可能性

2月23日(木)100名を超える業界関係者や一般参加者、取材記者の方々にお集まりいただき「地方におけるロケーション・エンタテインメントの可能性」が開催されました。

セミナー冒頭では、ラスベガス、マカオ、シンガポールの大規模カジノ開発に携わった経験を持つ北谷賢司教授より「世界カジノ市場の趨勢と北米地方カジノの現況」をテーマに掲げ、急速に成長するアジア市場を中心に、最新のカジノ市場の世界的動向について紹介がありました。

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また本大学院では、2012年度からメディア&エンタテインメントマネジメントコースを開設します。北谷教授以外にも数多くの一流の実務家を客員教員として招聘し、メディア&エンタメ系科目をご担当いただく予定です。志ある方々の挑戦をお待ちしております。

続いて今回、特別キーノートスピーカーとして、開業以来日本でも大きな話題となっているシンガポールの総合リゾート「マリーナベイ・サンズ」の開発を手掛けたマリーナベイ・サンズ社CEOのジョージ・タナシジェビッチ氏をお招きしました。話題のカジノや屋上プールに加え、ホテルやショッピングモール、エンタテインメント施設、レストラン、MICE施設(Meeting、Incentive、Convention、Exhibition)を大規模かつ複合的に組み合わせることで、より高い収益を上げるという同施設の裏側にある事業戦略をお話しいただきました。

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さらに、全国競輪場施設協会の会長ほか様々な要職を務めてこられ、現在は株式会社東京ドーム顧問で本大学院客員教授でもある秋山弘志氏に「地方におけるロケーション・エンタテインメントの可能性」と題して、競輪、競馬など公営競技が抱える様々な問題や、それらを解決するための施策、さらには日本市場における新しいエンタテイメント施設の可能性について、ユーモアたっぷりに熱くご講演頂きました。

前回のセミナーに続き、世界中のカジノに数億円単位の口座を持つ日本人唯一のハイローラーX氏には「カジノを中心とした街づくりが危険なイメージとは裏腹に、むしろ周辺地域の治安改善に貢献する」ことや「運営者だけでなく地元経済の活性化に大きく貢献する」ことなど海外事例をもとにお話しいただきました。また、周辺住民がギャンブル中毒にならないための運営システムやルール整備も進んでおり、成果を挙げているという興味深いお話を頂きました。

最後に行われたパネルディスカッションは、質疑応答を中心に進められました。日本でもカジノ法案の成立の可能性が話題になる中、今回のイベントにも多数の業界関係者の方が参加しておられたため、非常に内容の濃いディスカッションとなりました。

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中でも、マリーナベイ・サンズ社のジョージ・タナシジェビッチ氏に会場から質問が殺到し「日本における市場展開の可能性や、日本企業とのリレーションをどう見ているのか?」といったところから「人材採用方法や、どうやってスタッフを教育しているのか?」など、かなり具体的で突っ込んだ質問にも丁寧にお答えいただきました。

引き続き、K.I.T.虎ノ門大学院では、国内外から集まったプロフェッショナルとの出会いの場、そして学びの場を提供することにより、幅広いビジネスや知的財産領域、メディア&エンタメ業界の最前線で活躍する専門人材の育成に努めて参ります。ご期待ください。

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