ビジネスアーキテクト専攻では、2期に「ナレッジコラボレーション特論」を開講しています。あまり聞きなれない言葉だと思いますが、「ナレッジマネジメント」と「コラボレーションの技術」がこの授業の主題です、と言えば少しイメージしていただけるでしょうか。
本科目を担当するのは野村 恭彦 客員教授。富士ゼロックス入社後、同社総合研究所、コーポレート戦略部を経て、自ら新規ナレッジ・サービス事業KDI(ナレッジ・ダイナミクス・イニシアティブ)を立ち上げた「知識創造型組織づくり」の専門家です。
企業同士や事業部間など、利害の異なる組織を組み合わせ、相乗効果を生み出すと言うと、どうしても大局的な戦略の議論に終始してしまいがちですが、実は大きくその成否にかかわっているのが「人の行動」。
そこで、「人の行動」をより活性化し、人の行動の連鎖を生み出すための、ワークスタイル変革、知識創造の場の設計、社会イノベーション、フューチャーセンター(未来志向の対話の場)などを通して「ダイナミックな知の生態系」をデザインすることに取り組んでおられます。
では授業では具体的には何を...ということで、レジュメから全8回の授業のタイトルを抜粋して以下に掲載します。
Day 1:ナレッジコラボレーション概論
Day 2:ナレッジマネジメントの潮流(1):ナレッジシェアリング
Day 3:ナレッジマネジメントの潮流(2):コミュニティ・オブ・プラクティス
Day 4:ナレッジマネジメントの潮流(3):コラボレーション技術
Day 5:知識ワーカーと革新生産性
Day 6:変革ファシリテーション(1):会議のファシリテーション
Day 7:変革ファシリテーション(2):プロジェクトのファシリテーション
Day 8:ナレッジコラボレーションの全体レビュー
本科目の最大の特徴は、すべての授業がワークショップ型であること。野村先生や他の受講生たちとの「コラボレーション」を楽しみながら、激しく頭と身体を働かせることができます。
最終回の本日(8/9)は総まとめ。1コマ目~7コマ目で学んだ知識や技術をもとに、受講生全員が自社のナレッジコラボレーションによる変革プランを立案し、1人あたりスライド20枚でプレゼンテーションをするという内容です。
院生の皆さんのプランの発表に対し、お互いに意見を言い合う...まさに「ナレッジコラボレーション」が授業の中で起きていきます。「少人数制」の本大学院ならではの授業風景でした。
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