ビジネスアーキテクト専攻では、1期の火曜日の夜に2コマ連続で「企業戦略要論」を開講しています(隔週)。本科目で扱うのは、その名の通り「企業戦略」。今後、様々な企業戦略や経営コンサルティング系の科目を学習するための基礎として、まずは「企業戦略」について基本や全体像を徹底的に理解・体得することを目標としています。
担当するのは小西 賢明 客員教授。マッキンゼーアンドカンパニーやアクセンチュア戦略グループなどの戦略系コンサルティングファームを経て、2003年独立。多岐にわたる企業・事業に対するコンサルティング業務を行うと同時に、講師として年間150日を越えるビジネス研修を実施されています。「企業戦略」のプロであると同時に「研修」のプロです。
さて、最終回となる本日の授業。最初にグループワーク形式でこれまでのおさらいをした後、大手外食チェーン吉野家を題材としたケーススタディに取り組みます。
事前配布された全11ページのショートケース。これをもとに、これまで学習した基本的な戦略フレームワーク・コンセプトを活用し、今後の「グループ戦略」と「事業戦略」をグループで検討してもらいました。
誰もが知っている「牛丼の吉野家」ということで、非常に活発な議論が交わされます。
そして、まずは「グループ戦略」についての発表。
しかし、ホワイトボードは埋まっているものの、各グループとも明確な答えにはたどりついていないようです。「○○という方向なのですが、この先は…」といったプレゼンテーションが続きます。
ここで、小西先生から檄が飛びます。
「こんなの別に正解がある話ではない。だからといって曖昧なことをモヤモヤっと残したままではダメ。短い時間でも、妄想でもいいから、まず結論を出す瞬発力を持たないと、いつまでたっても結論が出ない。どんな話もまとまらない!」
この檄を受け、後半の「事業戦略」についてのグループワークでは、悩みながらもなんとか結論を出そうと意識しながら、ディスカッションが進められました。
本科目の到達目標には、基本的な戦略フレームワーク・コンセプトといった知識の習得だけでなく、「戦略策定に至る意識・動作の習得」が挙げられています。決して簡単に身につくものではありませんが、院生さんたちの意識や動作が変わったと、見ていて感じる授業でした。
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