5月19日(木)19:00より、虎ノ門キャンパス13Fにて、オイシックス株式会社の高島宏平社長をお招きし「つくる人-食べる人-つなぐ私たち」をテーマにご講演いただきました。
高島氏は大学を卒業後、世界的な経営コンサルティング会社マッキンゼーに入社。主にECサイト立ち上げ業務に従事した後、26歳で食材宅配サイトを運営するオイシックス㈱を立ち上げました。
当時、アメリカにおいても食品関連のECサイトが成功した事例は全く無かったそうですが、国内に同業他社が少なかったという点と、食品流通とインターネットとの融合に可能性を感じ、あえて挑戦されたと言います。創業直後にはインターネットバブルが崩壊し、ネットベンチャーというだけで生産農家から敬遠されたりと、多くの苦労があったようです。
しかし、高島氏は「形が良くて重たい野菜の値段が高い」という今までの常識を覆し、「美味しい野菜を高く買う」という仕入方法で、全国の優良生産者たちとの取引を広げていきました。その結果、美味しいモノを適正価格で消費者のもとへ届けることに成功し、売上高70億円、従業員100名規模の会社へと成長しています。
現在では、恵比寿三越、二子玉川rise(ライズ)ショッピングセンターに実店舗をオープンしたり、ネットだけではリーチ出来ない層(高齢者の方々)には、牛乳配達の流通システムを活用するなど、様々な方法で販売チャネルを増やしています。
製造業や観光業と同じく食品業界も、3月11日に発生した東日本大震災の影響を大きく受けています。そんな中、高島氏は、東北食品産業復興支援プラットフォームの設立など、その対応に東奔西走しておられるそうです。同時に「TABLE FOR TWO International」への取り組みも紹介され、社会起業家としての一面も垣間見ることが出来ました。
今回の虎ノ門サロンも、今後の活躍が期待される若きビジネスリーダーによる熱い講演会となりました。
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