【授業レポート】オペレーションズマネジメント演習(上野 善信)

ビジネスアーキテクト専攻・4期では、火曜5限(18:45~20:15)に、「オペレーションズマネジメント演習」を開講しています。

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モノやサービスといった「価値」を顧客に提供するため、調達・加工・輸送・販売などを行うプロセス一般である「オペレーション」。モノやサービスを顧客に届ける活動の連鎖であるサプライチェーンをはじめ、この「オペレーション」をいかに戦略的に管理していくかは、企業の能力を決定する重要なポイントです。

 K.I.T.虎ノ門大学院ビジネスアーキテクト専攻ではこの「オペレーション」の管理について、1年の間に入門編から応用編、実践編まで段階的に開講。「オペレーションズマネジメント要論」(1期)、「オペレーションズマネジメント特論1」(2期)、「オペレーションズマネジメント特論2」(3期)、そして「オペレーションズマネジメント演習」(4期)と、初学者でもステップを踏みながら学習することができます。

「オペレーションズマネジメント演習」を含め、一連の授業を担当するのは上野 善信 教授。新日本製鉄株式会社やアサガミ株式会社などでまさにこの「オペレーション」のマネジメントに第一線で携わってこられたプロフェッショナルです。過去には、SCM(サプライチェーンマネジメント)の基礎をまとめた書籍「サプライチェーンマネージメント概論」の翻訳も手がけられました。

さて、今日の授業は、一連の授業の総仕上げである「オペレーションズマネジメント演習」(4期)の3回目。全8回の授業を通して、これまでの講義を通じて習得したフレームワーク・ツール・知識などを、演習やケーススタディを通して、実務に適用できるように定着させることをゴールとします。

今日の授業のメインテーマは「ブルウィップ効果」。

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「ブルウィップ効果」とは、川下にある小売店での需要変化が、卸業者、メーカーと上流に向かっていく段階で、その変動幅が拡大してしまい、全体で過剰な在庫を生み出してしまう現象です。各プレイヤーが、下流の需要増加に反応して通常より多い注文をしてしまうという状況が連鎖して起こります。なお、ブルウィップ(bullwhip)とは「牛の鞭」の意味で、手元では少しの振りでも先端にいくと大きな振りとなることから、このように言われるそうです。

...というのは、調べれば分かる話です。今日の授業は、知識として知っているだけでなく、実践で活用できるように、実際に在庫管理プログラムに数字を入力しながらブルウィップ効果のメカニズムについて理解を深めていきます。

結構、ヘビーな課題で、「まるで仕事をしているみたいだ」という生徒さんの声も。皆さん、必死に頭を使いながら、手を動かします。

数十分後には個人ワークは終了。今度は全体でディスカッションしながら、先生が解説を加えていきます。これまで習った理論が、実際の数字と結び付く形で、より深い理解につながっていったと思います。

今後の授業では、今日作成したモデルを使いながら、ブルウィップ効果が発生する原因はどこにあるのか、この問題に対して具体的にどのような改善施策があるのかを個人ワークおよびディスカッションで検討していく予定です。

業種によっては非常に重要な「オペレーションマネジメント」。これを基礎から実践まで本格的に学ぶことができるのは、K.I.T.虎ノ門大学院ビジネスアーキテクト専攻の特徴です。関心のある方はぜひ受講をご検討ください。なお上野先生はゼミ(専修科目)も担当しています。この領域をどっぷり学びたい、という方は是非!

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