ビジネスアーキテクト専攻・3期では、火曜日の2コマ目(6限、20:30~22:00)に、「経営イノベーション特論2」を開講しています。
担当するのはビジネスアーキテクト専攻の専任教授である明道 弘政 教授。日本IBM (株)の経営イノベーション・品質・CS部門で経営革新部長を務めるなど、長年にわたって同社とクライアント企業の品質向上に取り組んでこられました。
また、企業品質向上のためのボランティア組織である「経営革新審査支援機構」の創設に理事として携わり、全国の中堅・中小企業の企業品質の向上にも携わっておられます。
本授業では日本経営品質賞で実際に使用されている『経営革新アセスメント基準書』のフレームワークを学習。企業の経営全般を「企業概要」「リーダーシップ」「戦略経営」「顧客価値創造」「人材育成」「プロセス経営」「情報活用」の視点からアセスメントすることで、企業成功のための要因(CSF)と独自の能力(コアコンピティンシー)を見出し、経営革新につなげていくためのノウハウ・スキルを身につけることを目的としています。
本授業の中心となるのが、経営革新を進めて行く上でのベンチマークとなりえる、実際のエクセレント企業のケース・スタディー。毎回のテーマに関連した事前課題に各自が取り組んできた上で(授業前にメールで提出して頂きます)、授業内はでチームに分かれてグループワークとプレゼンテーションを行います。
第4回目のテーマは「顧客・市場の理解と対応」。最初に『経営革新アセスメント基準書』の該当箇所について解説が明道先生よりあった後、数十分、3チームに分かれてディスカッション。その後、各チームの代表者がプレゼンテーションを行い、クラス全体でディスカッションを行います。
具体的には、ある富裕層向けサービスの提供企業について事例を読み、1)お客様・市場を明確に定義しているか、2)お客様・市場の要求・期待および市場動向をどのように把握しているか、3)お客様が苦情・意見を伝える仕組みはあるか、4)お客様との関係維持強化、良好なコミュニケーションをいかに図っているか、5)お客様の満足度をどのように把握し、経営改善に結び付けているかの5つのポイントについて、「強み、または実施していること」「弱み、または不十分な点(=改善領域)」は何か?を議論しました。
プレゼンテーションには先生からの突っ込みが入りますし、また、他チームのプレゼンテーションに対しても常に意見が求められ、和気藹々としながらも緊張感がある授業です。
また、この授業の大きな特徴の一つは、実際のケースで扱う企業の経営者の方にもゲスト講師として定期的に関わって頂いているということ。議論した結果やそこから出てきた疑問を、実際の経営者の方にぶつけることで、より考えを深めることができます。
また、教室に来て頂くだけでなく、実際に企業の現場を訪問してのヒアリングも行われる予定とのことで、大変ではありますが、贅沢な内容となっています。
※なお、明道先生は専任教授として専修科目(ゼミ)も担当しておられ、この領域を徹底して学習したい方は、より少人数で1年間、濃密な議論を繰り返すことも可能です!先生のゼミの出身者には、ここで学んだことを自身の職場にすぐ活かし、社内で成果を挙げた方が大勢いらっしゃいます。
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