今回、金沢工業大学虎ノ門大学院コンテンツ&テクノロジー融合研究所では、【Sports Marketing - Baseball Business】を題材として、特に日本でも馴染みの深いプロ野球におけるスポーツビジネスの最新トレンドをご紹介しました。
海外からは、MLBヴァイスプレジデント、アジア ジム・スモール 氏(本学客員教授)よりMLBビジネスの新展開についてご紹介頂き、「阪神タイガースのユニフォームを着て、ボストンレッドソックスの帽子を被った子供がいても良い」とのことで、サッカーやバスケットなど他のスポーツに人気を取られるのが一番怖いと危惧されていました。また、MLBとNPB(日本野球機構)は一緒になって欧州プロサッカーリーグと戦って行かなければならないともおっしゃっていました。
一方、国内からは、㈱札幌ドーム 代表取締役専務 島津貴昭 氏より、日本ハム球団の成功例を交え、国内プロ野球ビジネスの潮流と現状や、「チーム名に北海道の地名を入れたことが大きな成功につながった」こと、「Jリーグと比べて、年間試合数は約6倍、飲食・物販客単価は2倍にもなる」ことなど、プロ野球が周辺地域へ与える経済効果についてお話いただきました。
さらに、エイベックス・グループ・ホールディングス㈱ 執行役員 阿南雅浩 氏より、プロスポーツ選手のマネジメント事例が紹介され、野球界からはダルビッシュ投手や金本野手、サッカー界からはW杯での活躍が記憶に新しい本田圭佑選手などが取り上げられていました。
最後には、講師の方々と参加者とのディスカッションの時間も設けられ、さらなる発展が期待されるスポーツエンタテイメントビジネスの最前線について意見や質問が飛び交い、スポーツを愛する人にとっては至福の時間となったに違いありません。
来月は『Broadcasting』をテーマに、フレッド・コーエン氏(国際エミー賞財団理事長)をお招きしてメディア・マネジメントセミナーを開催する予定です。皆様ご期待下さい。
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