ビジネスアーキテクト専攻・2期では、土曜日の4コマ目(17:00~18:30)に、「チェンジマネジメント特論1」を開講しています。
本授業ではケースメソッドを中心とした参画型の講義を全8回実施。今までの業務改革の成功要因および失敗要因の分析を通して現代経営の中核である「チェンジマネジメント」の概念と基礎知識、そして組織改革から知識改革までの成功のこつを見極めるための現実感とノウハウを学びます。
「チェンジマネジメント特論」を担当するのは山田英二教授、安部義彦客員教授(株式会社価値革新機構 代表取締役社長)、佐藤龍太郎客員教授(ブーズ・アンド・カンパニー プリンシパル)の3名です。
第8回である今日の講義を担当するのは山田英二教授。新日本製鉄(株)にて財務、総務、事業開発を担当後、ボストン・コンサルティング・グループにて国内外の様々な企業の戦略、PMI、BPRなどを経験。2000年からソロス・プライベート・ファンズ、グローブ・インターナショナル・ パートナーズにおいて企業再生など付加価値創造型の投資活動に従事してきたチェンジ・マネジメントの第一線の豊富な実績と経験を持つプロフェッショナルです。
今日の授業のメインになるのは「シャープ」のケーススタディ。
大きく変化する事業環境の中、「シャープ」も変革を志向して、2012年に向けて二つの事業ビジョンを掲げています。一つは「省エネ・創エネ機器を核とした環境・健康事業で世界に貢献する」、そしてもう一つは、「オンリーワン液晶ディスプレイでユビキタス社会に貢献する」。では、果たしてこのビジョンには一体どのような意図・背景があるのか?果たして、このビジョンには問題がないのか?などを議論していきます。
この授業の特徴は、とにかく発言を求められること。一方通行での説明は一切ありません。時には挙手で、時には先生からの指名で、一人最低一回は発言するような形で授業は進んでいきます(生徒の皆さんも入学から4カ月経って慣れたのか、質問に対して次々と手が挙がっていきます)。先生は一人ひとりの発言をリアルタイムでホワイトボードにまとめ、ケースの分析を進めて行きました。
そして今日は最終回の授業なので、最後に「チェンジ・マネジメント」についてまとめを実施。最初の授業で聞いた以下の4つの質問を再度提示、これらの問い(全8回の授業を経て、チェンジ・マネジメントに対する理解がどう深まったかを改めて確認しました。
1. なぜ今、チェンジ・マネジメントなのか?
2. チェンジ・マネジメントとは一体、何を、どうすることなのか?
3. なぜチェンジ・マネジメントは難しいのか?
4. チェンジ・マネジメントで最も重要な要因は、何か?
ここでも、次々と意見を求められ、曖昧な回答には先生が優しい口調で鋭いツッコミを入れていきます。生徒の皆さんの頭がフル回転しているのが、後ろで見ていても分かります。
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