日本の憂う (教員コラム)

ビジネスアーキテクト専攻の岡田和典客員教授のコラムを掲載しました。
タイトルは「日本の憂う」。

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日本の気候がここ数年おかしくなってきているのを実感する人は確実に増えているだろう。東京では、4月21日に26度の真夏日を記録、一転して22日、23日は日中8度。まさに真冬日。夜には雹(ひょう)のような雨も降った。この3日間に限らず、ここ数年の気候変化には不自然な状況であることは明らかである。それを単なる「異常気象」という情報として右から左に聞き流すのではなく、本当に「エコ」を謳うのであれば当事者として一人一人が真摯に受け止め考える必要がある。明らかに、かつて「自然」や「当たり前」と呼ばれたものがおかしくなってきており、日常をしっかりと振り返る必要が絶対にある。なにも考えずに、「自然」だと思っている自身の感覚がおかしいと日々を疑い、「これでいいのか?」と、都度に自問することが必要といえる。このままでは10年を待たずして日本の四季は消滅し、亜熱帯気候になるであろう。もしかすると春夏秋冬の順序自体が変わってしまう時もくるかもしれない。それだけ自体は深刻なのである。
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