「企業内起業成功の条件」~新たなスピンオフインキュベーションの形~ K.I.T.虎ノ門サロン

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シリーズ「ニッポン再生へ!新ビジネス発“創”力の時代」(その2)と題し、5月19日(火)19:00から、K.I.T.虎ノ門キャンパスにおいて、第30回目の虎ノ門サロンが行われました。

今回は「企業内起業成功の条件」~新たなスピンオフインキュベーションの形~」と題して、インターウォーズ株式会社 代表取締役社長 吉井 信隆氏を講師にお迎えし、吉井氏がこれまで手掛けてきた数々の事業の紹介や、その経験から得られた貴重な体験談などお話頂き、来ていた参加者の皆さんも吉井氏の一言一言を飲み込むように、聞き入っていた。

吉井氏はこれまで、既に35社にも及ぶ事業の立ち上げ支援に携わり、代表的な企業としては、99円ショップや、Bjリーグなど、今では多くの方々に親しまれている企業の仕掛け人でもある。また、今後はスポーツエンターテインメント事業は大変興味深い分野であり、大注目すべき分野だという話もあった。
その他、起業のヒントは、現場にあるという話があり、何もないところからスタートするのではなく、今あるものを一ひねりさせることができるかどうかが、大事だという話があった。

その他、「化学反応」という言葉があり、起業は人と人とのコラボレーションで生まれるものではなく、化学反応によって生まれるものだという話があった。化学反応が起爆剤となり、新たなビジネスが生まれるという話であり、そこで大切な事は、誰と誰を結びつけると化学反応が起きやすいか、または確実に起こるかを見極めることがご自身の仕事としても大変重要視するところだという話だった。

他にも海外の起業家の話や、日本とアメリカとのベンチャーに対する考え方の違いなど、大変興味深い話がたくさんあった。

最後に、新しいものを立ち上げるというのは、企業のオペレーションとは全く違うということだった。オペレーションズ・マネジメントと起業マネジメントは異なるものであり、経営者はおおいにして、起業の経験がなく、それゆえ、企業内起業を成功させようとしても、なかなか話や考え方が伝わらないケースが多いというのは、そこにあるという話だった。また、日本の企業内起業の現状としては、やはり現場のラインからの提案により企業内起業が成立するケースが多いという話だった。

しかし、起業するにしても一番大事なのは、自分自身にメンター(アドバイスなどしてくれる人)を持つことであり、信頼できるメンターを持つことが成功への一つの大きな鍵にもあるということだった。

会場の皆さんからは、まだまだ聞きたい事が沢山あったのではないかと思うが、予定していた時間もあっという間に過ぎてしまい、質疑の時間も予定をオーバーして、大変実のある第30回K.I,.T.虎ノ門サロンが終了した。

吉井氏からは、「新」という漢字は、立ち木に斧を入れるという意味であり、新しいものにメスを入れ、皆さんそれぞれの自己実現(企業内起業)を目指していただきたいとの言葉があった。

K.I.T.虎ノ門サロンでは、様々な領域において第一線で活躍されているプロフェショナルの方々をゲストスピーカーとしてお招きしてご講演いただいておりす。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

第31回K.I.T.虎ノ門サロンは、6月末を予定しております。詳細は後日HPにてご案内します。
お楽しみに!

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