8月25日(月)から5日間に渡って行われた、KIT夏期集中セミナーですが、今回は「メディアエンタテインメント経営の全容」と題し、国内外からこの分野におけるスペシャリストにお越しいただき、大変密度の濃い講義が行われた。特に今回の全体コーディネートにおいては、ワシントン州立大学教授であり、本学の客員教授をつとめていただいている北谷賢司氏にお願いし、それぞれの分野における最前線の内容を余すことなく、講義いただいた。
その他、5日間のゲスト講師については以下のとおりです。
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「映画特論/実践」
25日(月):東急リクリエーション 代表取締役 佐藤 仁 氏
:DALSA Digital Cinema President, Rob Hummel 氏
「音楽特論/実践」
26日(火):エイベックス・グループ・ホールディングス 執行役員 阿南雅浩 氏
:Live Nation Senior Vice President, global touring, Tres Thomas 氏
「放送特論/実践」
27日(水):WOWOW 代表取締役社長 和崎信哉 氏
:the International Academy of Televison Arts & Sciences Chairman, Fred Cohen 氏
「スポーツ特論/実践」
28日(木):MLB JAPAN Managing Director & Vice President, Asia, Jim Small 氏
:NFL Vice President, Gordon Smeaton 氏
「演劇特論/実践」
29日(金):キョードー東京 代表取締役社長 山崎芳人 氏
:BASE Entertainment Producer, Vicent 氏 & Assistant Director Elin 氏
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まさしく5日間でエンタテインメント業界全体を総括する内容であり、また海外からの講師においては、マドンナのツアーを行っている最中にバックステージからビデオ通信により講義に参加いただき、貴重な話をいただく場面や、その他ほぼすべての海外講師はビデオ通信によって、ディスカッションに参加いただいた。
やはり今回のセミナーで感じた事は、アメリカなど欧米諸国のメディアエンタテインメントビジネスの巨大さや、それらにかける資金の差が、やはり日本とはかけ離れている現状が浮き彫りとなっていた。またインターネットの普及による、エンタメビジネスの変容についても、様々な数字をご紹介いただきつつ、詳しくご説明いただいた。
我々が普段目にしたり、楽しんだりしている映画や音楽・演劇やスポーツそしてテレビなど、その業界ごとの苦悩や、また計り知れない細かな契約その他、収益構造について、私自身初めて知ることばかりであったが、人々の楽しみを作り上げていくこのビジネスの裏側を、今回じっくりと伺うことができた。
まさに前代未聞のこの企画ではあったが、受講生からも非常にためになったという声や、もっと聞いていたかったといった声も数多くいただいた。メディア業界で現在活躍されている方々も多く参加いただき、今後のキャリアにも間違いなくプラスになったのではないだろうか。
最終日には、本学石川学長より修了証書が手渡され、熱い5日間のセミナーが無事終了した。
この企画にはぴあ総合研究所の方々の全面的なご協力をいただき開催することができた。心より感謝するとともに、今後も虎ノ門大学院では現在活躍されている社会人の皆様のキャリア形成支援の一環として、また色々な企画を提供していければと思っている。
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