ここ数年「ものづくり」というワードをよく耳にする方は多いのではないでしょうか。ものづくりは、単に物を作り上げるだけでなく、それらを取り巻くさまざまな領域や、ものごとを創造する、あるいはそれらを評価するなど、非常に多岐にわたる内容が含まれているが、本専攻においても、今年から始まった「高信頼ものづくり専攻」において、高信頼というキーワードをもとに、これからのものづくりに対する「安全性」、「信頼性」をしっかりと評価できる、これからますます必要とされる技術者の育成に励んでいます。
また、それらの技術者に対しても、単に技術やスキルを身につけるだけではなく、その力を社会に生かし、また事業に生かすためには、経営力や人間力といった、トータル的なマネジメント能力も必要不可欠となります。そのような面において、この虎ノ門キャンパスでは、知的創造システム専攻を設け、ビジネス・知的財産の分野のスペシャリストを育成するカリキュラムも取りそろえている。
今回は、そんな虎ノ門キャンパスの教員が「日経ビジネス TechOn!ものづくりとIT」へ連載記事を出されておりますので、ご紹介させていただきます。
第一回は本専攻の殿村真一教授による「安全・安心には技術だけでなく経営からの視点が必須」と題して、現代の日本社会における、ものづくりの現状や今既に必要とされている人材像についての話が掲載されている。確かに、一つの事柄に対して集中的に知識やスキルを高めていくことは、今の教育の流れでもあるように思えるが、ある時期からは、それ以上の能力、いわゆる経営の視点も必要不可欠になってくる。今回の連載記事では、それぞれの領域における専門家による意見が掲載されており、今後の日本に必要不可欠な人材育成のためのキーワードがいくつも取り上げられているように思う。
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