本専攻の専任教授である杉光一成教授が、マイコミジャーナルへ連載記事を書かれておりますので、本日はその第一弾をご紹介いたします。
第一弾は、平成19年10月15日にマイコミジャーナルのウェブページに掲載されたものです。(1) サブタイトルは「知的財産に関する誤解その1」 - (何か起こったときに対処すればいい)実際の経営者の皆様はどれだけ知的財産について関心を持たれているのでしょうか。あるいは、ある日突然特許侵害で訴えられたら、あなたはどうしますか?経営者に求められるスキルに、知的財産は既に欠かせないものになっています。今回のコラムではそんな経営者の皆様には必須となる内容ではないだろうか。
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ビジネスモデル特許、数十億円にものぼる特許権侵害訴訟、元・従業員からの職務発明の対価を請求する訴訟等、一般紙にも載るような知的財産に関する事件・報道がここ数年間続いており、「知的財産」というのが一般の人にとって随分と身近になったように思われる。そのため、中堅企業やベンチャー企業の経営者の間にも「知的財産」に対する関心が強まり、昔よりは随分と気を使うようになった。
しかしながら、経営者が「知的財産」について関心を持ったとしても、巷に出ている本は、いわゆる知的財産に関する「経営」ではなく、純粋な「法律」の概説書や国家資格の弁理士試験対策向けのテキストが多い。これらを手にしてしまい、最初の数ページを読んで期待した内容と異なり、「ま、いいか」となっていた人が実は多いのではないだろうか。
また、過去に特許出願したことがあっても、「何年か前に出したけど結局登録にもならず経営に影響は特になかったな」というような、「知的財産なんてこんなもんだよ」というような「思い込み」を持っている経営者もいるだろう。
しかし、待って頂きたい。本当に知的財産のことが分かっている「経営者」が今の日本でどのくらいいるだろうか。私の知る限り、誰もが知っているような一部上場企業の「経営者」の口からも「本当に分かっているのだろうか」と心配になるような話を耳にする。
そこで本連載では、経営者によく見られる典型的な「誤解」のいくつかを紹介しつつ、今さら部下には聞けないけれども、経営者であれば本来知っているべき基本的事項について解説する。
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