「戦わない経営」 ~その心と実践~ 特別講演

「戦わない経営」 ~その心と実践~
講師:浜口 隆則氏

前期特別講演の最後は、「戦わない経営」著者であり、株式会社ビジネスバンク 代表取締役の浜口 隆則氏をお招きしてAmazon.comで一位となったこの本の内容を含め、資本市場における経営者(社長とはどうあるべきか)についてお話をいただきました。

浜口氏だが、ご自身も起業家としてこのビジネスバンクを立ち上げ、これまで様々な起業家の方々の支援をされてきたという話があり、「自分自身も起業家を支援する起業家です。」という自己紹介があり、特に現在進めている事業の内容は幅が広いが、その中でもオープンオフィスという、起業家の方々へ個人のオフィスを提供する仕事を展開しており、現在約500社近い起業家の方々のお世話をしているとのことだった。そのほか、会計事務所や、ベンチャーキャピタル、コンサルティングなど、自社の目標でもある「日本の開業率を10%に引き上げます!」という目標に向かって邁進している。

そんな浜口氏が今回紹介いただいたのが、「戦わない経営」の中身についてだが、それはいわゆるポジショニングの観点から、ブルーオーシャン戦略のような展開を目指す方法論ではなく、日常の中で社会人が常に感じているものとの戦いを、いかに軽減し、或いはなくすことが、「戦わない経営」を行う重要なポイントだという話があった。

その戦いとは:
1. お客さんと戦い 
2. 競合他社と戦い 
3. チームの仲間同士で戦い 
4. 力業者と戦い 
5. お金と戦い 
6. 時間と戦い 
7. 世の中の動きと戦い 
8. 自分自身と戦い

blog070717.jpg確かに全てではなくとも必ず日常的にこれらのものと戦いストレスを感じている方は多いような気がした。そんな中、人生に大きな影響を与える3つのストレスとして、1.お金のストレス 2.好きなことが出来ないストレス 3.人間関係のストレスという話があった。この3つのストレスをいかになくすようにするかが、戦わない経営を行ううえでも重要でありまた、もう一つ面白いと思ったのが、「メンタルブロック」という話の中で、人は思い込みによって日常の仕事から受けなくてもよいストレスを感じているケースが多く、逆に、そのメンタルブロックを取り払うことで、仕事に対する考え方を「リフレーミング」することにより、日常の経営が「ストレスの発生源」から「癒しの発生源」に転換することも出来るという話があった。また、経営者である社長はまさに人の幸せに貢献できる人であり、社長は最も幸せになりやすいはずだということだった。

そんな中、今回は色々と講演の中で自分自身について振り返るちょっとした演習なども行い、浜口氏からは、自分自身の幸せについて真剣に考えたことはあまりないのではないかという質問があり、人は幸せについて無知な部分があるという指摘があった。そしてそこから導き出された答えが、社長は幸せの専門家でなければ経営は長続きしないということだった。

戦わない経営の定義とは「関わる人を幸せにする経営」であり、幸福追求型の経営であるという話があった。自分自身の幸せについて真剣に考え、それを追求することでその幸せは伝染するとう話は、これまで数多くの起業家を手助けし、一緒に幸福を追求し、また仲間を大切にしてきた浜口氏の長年の経験からでた1つの大きな答えだと思った。

どの事業にも確かにお客さんがいたり、必ずその先には人とのつながりがあると思うが、外だけではなく、自分達の会社の身の回りでもチームの一員として毎日接している人たちがいたりする、最後に浜口氏の話の中で30人のリスト作りという話があり、これは、身の回りの方々で、是非「すきあらばその人を喜ばそう(幸せにしよう)と思う人達の名前を書いて、それを日々確認しながら行動するように心がけて見ましょう」という話があった。

是非皆様も、小さなことから周りを幸せにする第一歩をまずは踏んで見ましょう!そして自分自身の幸せを考えることも忘れずに!

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