キャリアアップセミナー 1月25日
「米国イリノイ大学大学院におけるIT教育 -理論と実践-」
3回目の今日は、来年度より知的創造システム専攻の客員教授としてご就任いただく、中野淳氏による「米国イリノイ大学大学院におけるIT教育 -理論と実践-」と題して、キャリアアップ特別講義が行われた。
中野氏は、このイリノイ大学において、コンピューターサイエンスの分野でPh.Dを取得しており、現在はIBMにてご活躍中だが、このアメリカのイリノイ大学は、3万人の学部生と、1万人の大学院生を抱えているマンモス校でもあり、また様々な教育分野においても全米でトップの大学でもある。
そんな中で、今回お話いただいた内容は、このイリノイ大学の先進的なIT教育や、その中から生まれた有名な技術:例えばPayPalやYouTubeといった皆さんも耳にしたことのあるようなものも、実はこの大学から生まれていたりするわけだが、そういったITを活用した事業やその他今のインターネット・エクスプローラも、実はこのイリノイ大学から生まれたNCSA Mosaicといったアプリケーションが先駆けとなり、現在私達が毎日のように使っているIEに繋がっているといった話もあった。
すでにご存知の方もいたかもしれないが、やはり色々な研究や開発が大学の中でも行われており、話を聞いていてとても興味深かった。
また、イリノイ大学のコンピュータサイエンス学科では、様々な理論的または実践的授業が行われているが、その一部のカリキュラムなどの紹介もあり、日本とのIT教育の比較などについても触れられた。
最後に、今後のITプロフェショナルに求められるものと言うことで、2つ話があったが、それは、理論と実践のバランスを保つこと、そして、好奇心とスピードだということだった。IT教育はやはり理論的な学問が多いかもしれないが、そこはやはり基本であり、それを応用(実践)するためにしっかりと学んでおく必要があるとの事だった。しかし、知識を持った上で、実践するためにも、この目まぐるしい技術革新の中で自分自身常に色々なことに対してレーダーを張り巡らし、好奇心を持つことが重要だとの事だった。
今回来られた方々からも話しを聞きながらうなずく姿も多く、セミナー受講者の皆さんは熱心に聞き入っていた。
最後に、ITアーキテクトコースについて説明があり、第4期の受験に向けて色々と質問があり、21:00までのセミナーではあったが、あっという間に終了となった。
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