#2 「The war for talent/人材育成競争」:読書会

2つ目の論点は、

「すべてはマネジメント人材指向から始まる」(p58)

の提言に賛成ですか?反対ですか?


『人材育成が業績向上のカギであることには賛成だが、“すべて”はマネジメント人材指向から始まるのだろうか?それは”マネジャー”の育成を目標にしたものでなければならないのだろうか?例えば、テクニカルスペシャリストを指向することは、含まれないのでは?

“すべては“という言い切り方に、疑問が残る。専門的能力を突き詰めて経営的能力を付け加えていくという流れもあるので、専門性とマネジメント人材指向の両者のバランスではないかと考える。』 と廣瀬さんは語る。

その一方、賛成意見として石田さんは以下のように述べた。

『企業会計原則の1つに「永続性の原則」があります。会社は永遠に存在し続けるというものです。この原則に照らし合わせると、現在に企業のトップは次のトップに経営を引き継ぐ義務があると言えます。また、経営を安定させ、さらなる発展を遂げるには、経営を担う中核となる人材をいかに確保するか、育成するかが重要な課題と思います。』との事。

日本社会は、“従来形村社会”である、仕事が出来ない人でも家族として扱い生活できるだけの給料を与えなければならないという暗黙の了解があるため、こういうマネジメント思考・人材思考を徹底できない土壌がある。また、「金の卵を探す努力よりも、金の卵を産む、育てる」というような、継続したプロセスを実施するべきではないか。そういった意味でもマネジメント人材思考は大切と考える人もいることも理解し、二つ目の論点をひとまず一区切りとなった。

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