Portfolio Intelligence

幾度かご紹介してきたこのPortfolio Intelligenceだが、知的創造システム専攻開校当初から独特な教育手法として取り入れ、今で3年目を迎えている。毎年この時期になると、前期と後期の授業の総まとめとなる目標達成シートを提出し、またそれらの裏づけ資料となる各授業で提出したレポートなどをファイリングし、かなり分厚いポートフォリオファイルが出てくる。

最近このポートフォリオ教育にも取り入れているExperiencial Learning Theory(経験的(体験的)学習理論)について、少し文献を読んだりしていて、大人になるにつれ、自分自身の性格や個性が確立されてくるわけだが、それと同時に、学習スタイルも大人になるにつれ確立されてくる。その中には、計画性があまりなくても体で覚えるといったタイプや、スタート前から綿密な計画や調査を行い実施するタイプもいるわけで、これは教育の中においても非常に重要な情報となるわけだが、例えばこの学習スタイルには得意とする分野や、不得意とされる分野などもあり、これはプロジェクトなど組んだり、それらを実行することを得意とする方や、又はそれらに対しての調査・研究を得意とする方もいるわけで、これはそれぞれの方が持つ学習スタイルに密接な関係がある。

この知的創造システム専攻のポートフォリオ学習では、上記で記したような内容にも密接な関係を持ち、かなり奥の深い教育手法として、現在もまだ改良を加えながらこのポートフォリオ教育を実践している。
出来ることならば、是非多くの教育機関で実施し、個人個人の持つ価値やコンピテンシーを高めていっていただきたい。

来月1月には完成版ポートフォリオの提出となるわけだが、現在院生の皆さんは遅くまで指導教員の先生方との面談のなか、個人のポートフォリオ作成に取り組んでいる。

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