企業戦略特論(応用)の主題と目標は、
『多様な領域で活躍するゲストスピーカーを招いて、自ら取り組んでいる戦略的課題に関して論じて頂く。現実の混沌とした世界において、どのような戦略分析策定フレームワーク、改革推進フレームワークを用いて、どのように状況分析や問題解決を図り、組織のターンアラウンドや持続的競争優位性を実践的に学ぶ。』
第7回目の企業戦略特論(応用編)はゲストスピーカーを迎えての講演を戴ける日でした。
今回はゲストスピーカーとして、株式会社産業再生機構 代表取締役専務 冨山 和彦氏にきていただきました。
産業再生機構といえば、TVや新聞紙面を賑わした様々な倒産した企業を買い取り、事業再生を支援することを目的としている組織である。一体どんな話しを戴けるのでしょうか!?テーマは「企業再生論」で、「産業再生機構の経験と企業再生、企業経営におけるリーダーの役割」と題して話を頂きました。
まずは産業再生機構が実施している企業再生について、講師の説明を戴きました。そして「どうすれば企業は再生できるのか?」という事で、院生とのディスカッションで熱い講義は進みました。そのなかで産業再生機構が実施して来た「企業再生の実態」、その企業の倒産原因などを聞いて、その驚愕な事実に驚きを隠せなかったです。
また企業再生を進める上で、直面した体験、経験などから色々な話を戴きましたが、その中でも「「経営者」の再生が「産業」の再生」、「20世紀型の日本的「経営者」モデルが落ち込んだ罠」についてインパクトは強烈なものでした。ちょっと他の講座、セミナーでは絶対に聞けないモノでした。事実に勝るものはなしですね!
第7回目のまとめとして「再生の修羅場から見えてくるマネジメントリーダーシップの本質」については、『マネジメントの基本原則は古今東西変わらない』、『マネジメントにゴールはない(当たり前の事を当たり前にやり続ける、追求し続ける事の難しさ)』という話しはもう圧巻でした。
講演は冨山氏の熱意もあって、(通常90分講義であるが)150分を超えるものとなり、院生にとっては現実社会で展開されている「リアル・ビジネス」について生々しい内容に、大変貴重な話を聞く事ができました。
さらに、企業再生の観点から『企業経営の本質』について話して戴きまして、今後、経営者として歩む者、歩む事を考える者として、ただ起業・ビジネスを実施する事だけを考えるのではなく、その企業を経営する事の難しさも考えなければならないものでした。
次回に続く!
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