ポートフォリオインテリジェンス作成

kit.jpg本学知的創造システム専攻では、現在、後学期の講義も終了し残すは、ポートフォリオインテリジェンス作成作業と公聴会への準備へと、徐々に最終コーナーに差し掛かってきた感じである。

本大学院Blogにおいても、度々紹介される本学独自の教育システムであるポートフォリオインテリジェンスは、これまでの修士課程においては、どうしても軽視されがちな、関係科目を見直すことに重点が置かれている。その上で、院生においては、一年間の蓄積された研究や授業からの成果物を基に、何をどのように学び何を習得したのかという個人個人の修学の集大成となる「ポートフォリオ」を全員が作成することとなる。このような仕組みを取り入れたのは、本金沢工業大学知的創造システムが始めてであり、日本で初めての教育システムとなっている。

当然その中には、これまでの研究論文に相当する項目もあるが、それ以外に、各コース(創造的IT, e-Business, 知的財産)毎に設定された項目(大体8~11項目)に対して、自ら年度始めに設定した修学目標と履修計画に基づいて、この時期に各目標達成シートを記載して提出することになっている。

昨日、私が担当する創造的ITプロフェッショナルコースの数名の院生のポートフォリオの途中経過を参照した。

途中経過とはいえ、実践的な講義を受けるに至った思考から、学習を通して得られた成果・内容を記載してあるものである。これに対して、「他者(教員や院生)の意見」を考察・統合することで、新たなる再発見・再理解した内容を記述することなる。

その結果から次にとるべき行動計画の基本アイデアの作成、今後付加すべき新たな知識・スキル・能力を記述して、ようやく1つの目標達成シートの仕上がりとなる。

教員である私としては、院生に対してコメントを返すだけであったが、非常に時間のかかる作業であった。ということは、さらにその資料を作っている院生の方々の時間も多くかかっていることを実感した。

最終提出日は、1月31日となっているが、必要となる資料やエビデンスを用意するにはそれ相当の時間が必要となりそうである。これを院生全員が達成可能であるかどうかは、まだ未知ではあるが、日を追う毎に院生の顔付きが厳しくなってきていることは確かである。あと残り2週間で提出となります。ここまで頑張ってきた院生全員が工学修士号取得を実現されることを祈っています。

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