ポートフォリオ作成計画書の提出

portfolio.gif本日(10月30日)は、金沢工業大学知的創造システム専攻ポートフォリオ作成計画書の締め切り日であり、院生によっては夜遅くまで、その作成に時間を要した方もいたであろう。この日までに本資料の提出が無い場合には、来年3月での修了は不可能となるため、大きな節目の資料でもある。

ここで、「作成計画書」とあるが、その中身は、人によって様々である。この資料をもって、入学(4月)してから現在の時点で約7ヶ月が経過したが、その間の、教員と院生との週一度実施される研究に関するゼミ(専修科目)において議論してきた、「研究の目的」「研究計画・方法」「研究の特色」が明確且つ具体的に示されている必要がある。

すなわち、本資料は、ある種の指導教員と院生との間で議論してきた結果の途中経過の報告書であり、且つ、今後の達成すべき項目に関する契約書に近いものと考えられる。そのため、両者の印鑑も必要とされ、双方の合意に達した上での資料となる。資料を作成する院生も、それをチェックし十分な資料となっているかを確認する教員にとっても、重要な資料であろう。

本専攻においては、専修科目では、「研究課題を企画・立案・遂行して、研究会発表会等での成果発表を実施すること目的とする」ことで、独創力の修得を行うことを実施している。しかしながら、これだけでは修了の必要条件にならないことになっている。

いわゆる、ポートフォリオ作成が重要な要素となるため、すべてのコースに共通であり、しかも必須となるゴールを4つ達成する必要がある。当然のその内容も、「ITテクノロジに関する知識」「知的財産法に関わる知識」「ビジネスモデル設計やその実装を行える知識」「ヒューマンパワーの修得」と、必須でありながら、高度な知識の修得状況の記述が求められる。

また、各コース毎に定められた選択ゴールも複数個、さらにパーソナルゴールまでをも必要とする。それらの達成状況についても、詳細に記述する必要があり、本大学院において、選択科目や専修科目を通して、これまでに修得したスキルやこれから修得するスキルについて記述する必要がある。

この点では、社会人中心・夜間・土曜日・一年制でありながらも、その修了条件の厳しさとなっている点である。

しかしながら、「本番はこれからである」と考えている院生と多いであろう。本作成計画書に関する内容を如何にして実現していくかが重要な課題であり、院生の方々の成果がこれから目に見えて明らかになることが期待される。

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