人間力教育

雑誌「プレジデント」2004 11.15号の、「就職率100%地方大学」の秘密で、金沢工業大学の就職率の高さの秘密について、特集記事が紹介された。中でも、地方の大学で就職率がほぼ100%という驚異的な数値をたたき出している、金沢工業大学は、周りの大学関係者からも”驚異の大学”として騒がれているようだ。確かに、記事の中にも書かれているが、大学の入学時の偏差値はそれほど高くはないが、卒業時には皆大企業や上場企業に就職が決まっている。また、ただ卒業して就職するだけではなく、就職してからも、卒業生達の活躍には目を見張るところがある。記事の中では、金沢工業大学OBで、トヨタ自動車が発売した世界初の燃料電池ハイブリッド車「FCHV]の開発チーフエンジニアを務めた浜島清高氏を紹介している。

また、この高い就職率を保つ原動力になっているのは、金沢工業大学が掲げる人間力教育にある。特に、夢考房プロジェクトなどによる、チーム力の育成や穴水湾自然学苑での合宿など、社会へ出てから直に役立つスキルのアップに力を注いでいるところだ。また、夢考房プロジェクトでは、学生たち自らがプロジェクトの立案、立ち上げを行い、その計画書を大学に提出して、プロジェクトとして認められれば、大学がそれに対して資金の援助をする。立ち上げ後は、学生たち自らが資金やプロジェクトの運営を手がけることになる。これらのプロセスを通じて学生達のチーム力、リーダーシップ力などの人間力を養い、それはそのまま社会へ出てからの原動力にもなってくる。そういった人間力を養う教育が、今企業の方々に認められてきているような気がする。

記事の最後にこのようなことが書かれている「質の高い人材とは企業が求める人材、高度な専門知識と人間力を兼ね備えた人材である。こうした人材を育成するには、いままでの手取り足取り的な過保護な教育はそぐわない。意欲を持った学生にさまざまな体験をさせ、その体験を通じて学生自身らが学んでいくという方法論が求められるのである。」これからも、人間力を養い、教育付加価値日本一の大学を目指して行く!

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