土曜日の本学知的創造システム専攻の一日は、一週間の中で最も長い一日となっている。普段、平日夜間(18:45~21:55)が講義はあっても、最大3時間(2時限分)であるが、土曜日に関しては、11:00~22:00と約11時間(6時限分)と多くの時間と講義が割り振られている。
本専攻が、主に社会人向けということもあり、土曜日に必須科目と専修科目(いわゆる研究指導)が入るため、単純に時間が長いだけでなく、かなり慌しく教室を出入りする日にもなる。
特に専修科目については、個別に教員と院生の間での打ち合わせ時間を設定するため、院生の指導を行っている教員にとっては、院生一人一人との打ち合わせに多くの時間を割かないといけない。
専修科目は、ポートフォリオ教育の中で重要なゴールに位置づけされており、全員が達成すべき課題となっている。主なる目標としては、「自ら研究課題を企画・立案・遂行して、論文形式でまとめ、研究発表会等でプレゼンテーションを行うことによる独創力の習得」となっており、各プロフェッショナルコース(創造的IT, eBusiness,知的財産)において、個々人が独創的な研究課題を取り組んでいる。
その研究課題を含めたポートフォリオ計画書の作成が、今月末と迫っており、院生間でも、どのように研究の「目的」「計画」「特色」を表現し、提出すべきかということが話題の一つになっていると思う。
本知的創造システム専攻は、今年開設されたばかりであり、記述方法そのものも、以前のサンプルがあるわけではない。即ち、記述するための参考資料があるにわけでもないため、まさしく、本専攻一期生が書く計画書が今後のサンプルになっていくことも考えられる。
そう考えると大変なことだというのは教職員も理解している。しかしながら、院生の方々は、単に大学院に来て受講するということではなく、一緒に本専攻のベースの作成を担っているのも確かなのである。教員としては、意見するところもあるが、いくつかの仮提出された計画書を見ると、改めて勉強になる点もあり、テンプレートなるものは必要はないと感じる。
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