『2007年10月』アーカイブ

10月も本日で終わりとなり、いよいよ今年も残り2か月となりました。授業もすでに後学期の折り返しに差し掛かっておりますが、年末に向けてもまたいろいろなイベントも控えておりますので、本日は11月17日に行われる「ルネッサンス・ジェネレーション」をご紹介します。

RG.jpgこのルネッサンス・ジェネレーションは1997年から始まり、タナカノリユキ、下條信輔両氏を監修に迎えてアートからサイエンスまで既成のカテゴリーやジャンルでは括りきれない次世代型クリエイターたちの新しい動きをサポートし、それに相応しいスタイルで提示できるショウイングを目指して毎年開催してまいりました。

今回のテーマは「情動」―欲望・操作・自由―というテーマの中、精神分析、神経科学からのゲストと共に、ニューロマーケティングや哲学思想の専門家インタビューやパーフォーマンス映像などを交えながら、情動の回路とネットワークが近未来に意味するところを縦横に論じたいと思います。

毎年多くの方々のご参加をいただいておりますので、ご興味のある方は、今すぐお申し込みください。
ルネッサンス・ジェネレーションのHPはこちら
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本大学院ブログでは、様々な大学院での出来事や、イベントなどの情報を随時掲載しております。
本日は、本学学部生達の活躍について、本学のニュース欄より抜粋してお届けいたします。

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夢考房ロボットプロジェクトが韓国のCOEX展示場で開催された韓国最大のロボット展「Robot World 2007」(10月18日から21日まで開催)に参加し、ロボットによるサッカー世界大会RoboCupヒューマノイドリーグに参戦するヒューマノイドロボットのサッカーデモンストレーションを披露しました。

今回のデモンストレーションは「Robot World 2007」内で行われた、KITの提携校であるソウル産業大学が主催する「Robot Festival」という企画の中で行われました。

詳しい記事はこちら(ロボティクス学科特設ページ)

10月11日(木)から先週いっぱいかけて行われたオープンキャンパスでは、知的創造システム専攻の各コースの具体的説明や、その後の体験授業を通して、より本専攻の魅力を感じていただけたのではないだろうか。10月11日(木)には、中島信也客員教授による特別講義が行われ、CM業界におけるデジタルコンテンツを扱う人間としてのこれまでの経験や、また数々の有名なCMを作成してこられたそのエッセンスなどについての講演があった。

seminar1015.jpgそして、10月15日(月)には、冨山客員教授による「経営における組織・人間力」と題して、産業再生機構での体験談や、企業統治の本質、マネジメントリーダーシップの本質、そしてマネジメントエリートとは何かについて、非常に説得力のある講義が展開され、当日参加された方々からは、今自分の置かれている立場から、今後何をしていかなければいけないかについてのヒントをもらったといった意見や、社会人大学院の実践的授業により魅力を感じたといった意見を多数いただいた。

seminar1019.jpgまた、19日(金)には、バパット・ヴィニット客員教授による「米国特許特論」の授業見学が行われ、こちらも非常に実践的な講義が展開される中、当日来られた方々からは、バパット教授による詳細に渡る講義説明や、実践的授業の中でも、一つ一つ分かりやすく解説していただく講義スタイルが良かったといった声が多かった。また、既に知財業界にて活躍されていて、本大学院に入学される方も多いが、講義内容は多少レベルが高く、知財について初めて触れる方々には少々難しかったかもしれない。クレーム処理や、米国特許出願についてなど、国をまたいで行われる特許に関する講義は、来ていた方々には非常に刺激的だったようだ。

そして、先日行われた「チェンジマネジメント特論」においても、参加者の皆様からは、本専攻の実践的教育に触れることができ、自分のやりたいことも明確になったとのコメントもあり、今回のオープンキャンパスを通じて、社会人大学院という場について多少ご理解いただけたのではないかと思う。

是非とも今回オープンキャンパスに参加された皆様には、虎ノ門での修学にチャレンジしていただきたいと思う。自分自身を高められるのは、皆様自身でもあり、虎ノ門キャンパスではそのような個人のコアコンピタンス向上を目指す方々をお待ちしております。

【第2期 社会人入試 出願期間】11月6日(火)~11月19日(月)消印有効
【入学試験日】11月26日(月)~12月1日(土)個別に指定

guest1011.jpg昨日はオープンキャンパスの一環として、19:00から説明会があり、その後20:30からは、実際の授業に参加していただき、社会人大学院とはどのようなことをやっているのかを体験していただいた。

今回の公開授業はデジタルコンテンツマネジメント特論であり、先週から引き続きTVやCM業界で活躍されている方々を講師に招いての講演が行われた。今回のテーマは「CMというコンテンツの作成について」と題して㈱東北新社 取締役 CM本部企画演出部部長であり、本学の客員教授でもある中島信也先生に講演いただいた。

中島先生は、テレビなどでも良く知っている方も多いかと思うが、小さな原始人が獲物とコミカルに動き回る「日清食品カップヌードル“hungry?”」のCMで、日本人として初のカンヌ国際広告祭グランプリを受賞し、また2003年にサントリー燃焼系アミノ式の『回転少女』でも話題になったCM作りのプロフェッショナルである。そんな中島先生から、講義の最初にこれまでご自身で作り上げたCM作品をダイジェスト的に紹介いただき、そのほとんど全てが見たことのあるCMばかりだったが、どうやってこのような時間が経っても記憶に残るような強烈なCMをつくれるのか不思議でしょうがなかった。

guest1011-1.jpgまた、受講生からもただ目立つCMを作っているのではなく、そこには様々な学問的領域が数多く含まれていることが分かった野ではないだろうか。また受講生からの声には、日ごろこういった業界の方々に直接話を聞けるチャンスもなく、大変有意義だったといった声や、今後のこういったCMのコンテンツというものは、まさに無形の財産であり、クリエーターの立場からもしっかりとビジネスセンスを磨く必要性を感じさせられるそんな講義だったとの意見もあった。

知的創造システム専攻では、第一線で活躍されている方々をゲスト講師に招いての講義が行われている。日ごろなかなか直接会って話すことが出来ないような方々も多く来校いただいているが、受講生にとっても、授業の要所要所で授業のテーマに沿ったゲスト講師に会えるのはとても刺激的なことではないだろうか。

これまでのゲスト講師について、ご興味がある方は、こちらをクリックしてください。

虎ノ門キャンパスでは、各授業において第一線で活躍している講師陣に直接学ぶことの出来る社会人向け大学院だが、授業では時にゲストスピーカーとして、各業界のトップに講演いただき、今起きている問題を授業に取り入れ、また各業界においている出来事を生々しく語っていただく、そんな授業が繰り広げられている。

今回もチェンジマネジメント特論では、「業務・ITの変革のあり方」と題して、ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン(株)プリンシパルの加藤 瑞樹氏にご講演いただいた。

guest1009.jpgチェンジマネジメントにおいて、業務やITの変革は重要な要素であり、それによって業務を変えよう/社会を変えようという気付きにつながるといった話や、具体的例示として、自身の会社の取り組みなども紹介いただき、また最近の動向やまた、一番知りたい「業務・ITの変革」を進めるにあたって問題や課題の特定、あるべき姿の定義、そしてそれらをどのように進めていくかについて、様々な事例を通して説明をいただいた。

問題や課題(なぜの定義)では、なぜ今変革が必要なのか、また課題や問題点を事実として見せることが重要との指摘があり、なんとなく変えていかないといけない感じがするといった、曖昧なものではなく、この変革により何がどう変わるのかを定量的、具体的に説明できるようにすることが重要となる。

また、あるべき姿の定義に関しては、トップマネジメントを巻き込むための準備として、1.事業への影響、2.実現可能性の担保、3.現場の反応を明確にし、それらを取りまとめることで、企業の本来あるべき姿を具体的に表すことが大事であるとの話があった。更には、それらを進めるための、「どうやって」という部分では、現場を巻き込みながら、また策定された施策がきちんと現場に落ちることを担保するよう、それぞれの現場レベルでのプロジェクトマネジメントがキーとなり、また最後に、もし貴方が明日プロジェクトリーダーになったら、何を心がけていけばよいかという話に対し、1.人の話をよく聞く、2.鳥の目/蟻の目を持つ、3.チーム個人、プロジェクト構成員全体の“温度感”適切に対応することであるとの話があった。

社会人の皆様にとっては、いつ自分に起こっても不思議ではない話でもあり、皆さん真剣な表情で話を聞き入っていた。

guest1006.jpg知的財産分野には様々なものが存在するが、デジタルコンテンツにかんしては今後益々注目を集める分野であることは間違いない。とくにコンテンツ(たとえば、映画、音楽、ゲーム、キャラクターなど)ビジネスは 21世紀の主要産業の一つになるといわれているが、この動向に大きな影響を与えているのがコンテンツのデジタル化という波である。本専攻にある「デジタルコンテンツマネジメント特論」では、コンテンツビジネスの各業界における主要な要素(インフラ、ビジネスモデル、プロジェクトマネジメント、資金調達、法務など)について、業界関係者を適宜招いて基本的事項および最先端の状況を把握しつつ、コンテンツマネジメントの本質を理解するものとして、数多くのゲスト講師をお招きして講義を行っている。

今回は、「TVドラマ制作におけるプロデューサーの役割」と題して、㈱東京放送 編成制作本部 制作局制作センター ドラマ制作部 プロデューサーの津留 正明氏に講演いただいた。津田氏はこれまで様々なTV番組のプロデュースを手がける中で、その役割の重要性や、知的財産に関わるコンテンツの重要性についてこれまでの経験を踏まえた今後テレビ業界の方向性について話があった。テレビドラマの制作などでは、一つの作品の中には様々なコンテンツも含まれたり、またそれらが今後のビジネスにもつながる大事なものでもあり、ただ番組を制作するだけではなく、その後の展開も含めた、正に知的財産を扱う視点からプロデュースしていくことが、今後益々重要となってくることは間違いない。

知的創造システム専攻では、各業界において第一線で活躍している方々を講師に招いての講演も数多く行っているが、今回は「電機・半導体業界の今後の競争戦略 ~経営戦略の欠如または実践力不足?~」と題して、アクセンチュア株式会社 代表取締役社長 程 近智氏にご講演いただいた。昨年度も実は企業戦略特論(応用編)において講演を頂いており、今回は2度目となるが、やはり業界の最前線で活躍している程氏の的確なマーケット分析や、今後の電機・半導体業界の戦略をどうすべきかといった話は、聞いている院生には非常に刺激的だったのではないだろうか。

guest1001.jpg特に今後10年の間に必要とされる競争戦略としては、既に日本の電機・半導体メーカーの事業部統合や外部からの資源の活用などを視野に入れて動き出しているが、この先も日本のメーカーが競合に打ち勝つためには、やはり自身の市場把握と今後の収益性確保のための具体的な方向性を見出す必要があるように思えた。程氏からも、10年後に向けて日本半導体メーカーが10年スパンで狙うべき市場は“異・新市場”と“多ニッチ市場”ではないかとの話があった。

競争が激化しているこの業界において、日本のメーカーが取るべき道はこの先どうなっていくのか、院生の中にもこの業界において活躍している方々もいる中で、最後に電機メーカーと半導体メーカーの今後について、院生とのディスカッションが行われ、非常に実践的な講義が行われた。

第17回目のKIT虎ノ門サロンは、「メディアコンテンツの未来」と題して、㈱ライブアジア取締役社長・ワシントン州立大学コミュニケーション学部メディア・マネジメント学教授、インディアナ大学経営学大学院上級顧問の北谷賢司氏にご講演いただいた。

salon17.jpg非常に多岐に渡る経歴の持ち主でもある、北谷先生だが、ご本人が教えているメディアマネジメント学は、一見日本でも行われているメディア情報などと思ってしまうかも知れないが、全く異なったものであり、これまで各業界において様々な仕事を通じて得た体験や経験から、今後のメディアを扱う人材育成に非常に力を注がれており、今でも日本にいながら、遠隔での海外との授業を欠かさず行っている。

もちろん日本においても、各業界においてアドバイザー的存在であり、現在も様々なプロデュースをはじめ、ご自身でも新たな試みにいつもチャレンジしている。

そんな北谷先生のお話には、それらメディアに対する色々な苦労話や、裏話もありつつ、なかなか日ごろ聞けないような話も聞くことができ、当日来ていた院生や本専攻修了生の方々からは、途切れることなく質問が飛び交っていた。

参加者の皆さんも、時間を忘れるくらい、熱心に話しに耳を傾けながら、予定時間を大幅にオーバーして、17回目のKIT虎ノ門サロンが終了した。

次回はQ ENTERTAINMENT代表取締役CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)である水口哲也氏に講演いただく予定だ。

「外食ビジネスをとりまく環境変化とクリエイト・レストランツの戦略」と題して、Create Restaurants Inc. 代表取締役社長 岡本晴彦氏をお招きしての講義が行われた。

senryaku1001.jpg授業はビジネスアーキテクトコースの「企業戦略特論(応用編)」で、この授業では様々な企業の第一線で活躍されている方々をゲストとしてお招きし、日ごろ伺うことが出来ない企業戦略の立て方や、実際の成功例・失敗例などを具体的にお話いただき、非常に院生にとっては刺激的な講義内容となっている。

今回のゲストも、すでに300を越える店舗を抱え、日々変化し続けているレストラン及びフードコート事業を手がけているクリエイト・レストランツの岡本氏から、自身の手がけている事業展開の方法や、戦略、環境変化への対応や、マルチブランド・マルチロケーション戦略といった話があった。

その中でも、成長方法の独自性という部分では、一般的には単一ブランドによる、一定的な成長拡大というモデルがあるが、岡本氏のクリエイト・レストランツでは、戦略的モデルとして、複数ブランド同時成長・拡大という戦略を打ちたて、一つだけのブランド戦略に執着するのではなく、同時に複数のブランドを作り出し、また他を圧倒するスピードで自身のポジションを確保するというところは、非常に興味深い。ただ、これらを着実に実行し、岡本氏自身も計画5%、実行95%というだけあって、素早い動きと、また底知れぬチャレンジ精神が、会社全体に浸透しているのだと感じた。

また、経営資源を圧倒的に調達し、それらを組み合わせ、即実行に移すことで、他には付いていけないスピードを実現しているのだと思った。もちろんそこには、岡本氏のリーダーシップ力の強さも当然組み合わされた結果なのだと思う。

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