『2012年9月』アーカイブ

今回のK.I.T.メディアシンポジウムでは、(株)WOWOW代表取締役社長の和崎信哉氏、(株)TBS取締役八木康夫氏らを迎え講演会を開催しました。当日はSkypeを活用し、ニューヨークから国際エミー賞財団会長フレッド・コーヘン氏にもライブでご参加いただき「米国におけるペイテレビの現状」について最新の情報とともにお話しいただいた。また、サプライズゲストとして南カリフォルニア大学教授のマイケル・ペイザー氏を迎えて、ここでしか聞くことのできない貴重な講演もいただいた。

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当日は160人を超える多くの参加者があり、その多くが日本のメディア・エンタテインメント業界の第一線で活躍されている方々ばかり。参加者の1人は「これだけのメンバーが一堂に会すことはなかなかない」と感想を述べていました。

今回のシンポジウムは日本のみならず、これからの放送産業の行方を考えるうえで非常に有意義な時間であったかと思います。特にブロードバンド環境の急速な普及による、IPTVの注目度は増すばかりですが「やはり技術だけがいくら先行したとしても、高品質で優良な番組(コンテンツ)をいかに生み出せるかが鍵となってくる」という和崎氏からの言葉は「まさにその通りだ」と、参加していた方々も頷く姿が多数みられました。

後半に行われたパネルディスカッションでは、国内外の各講師から、様々な貴重な意見も伺うことができました。随時通訳兼モデレータを務めた北谷賢司教授は、各講演者の話をまとめる中で「この業界内でも益々若い世代の力を発揮できる場が必要である」と警鐘を鳴らしていただきました。

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また、和崎氏からは「最近ではテレビ番組の視聴も、モバイルデバイスやPCなど、番組を視聴するスタイルも変わりつつある中で、いかに顧客を取り込めるか?これは誰もが模索している最中である。ある程度の投資も必要だ。ペイテレビ(プレミアムTV)の強みを発揮し、そのチャンネルでしか得られない映像を提供していくことこそが、生き残る道だ」という非常に説得力のある言葉もありました。

今回のシンポジウムでは、まだまだ聞き足りないという方も多かったように思いますが、途切れることなく質問が飛び交う中、当初の時間をオーバーしてシンポジウムは終了しました。金沢工業大学コンテンツ&テクノロジー融合研究所では、今後も最先端のメディア&エンタテインメント産業を題材としたセミナーやシンポジウムを開催して参ります。ご期待ください。

メディア&エンタメビジネスの世界市場で通用するプロの育成を目指し、本年度から新規開講しているメディア&エンタテインメントマネジメントコース。1年の半分が過ぎ、2012年度カリキュラムも後半戦に入りました。

今回紹介するのは「メディア&エンタテインメント会計・財務特論」です。全国ほぼ全てのビジネス系の社会人大学院が、会計や財務に関する科目を開講していますが、K.I.T.虎ノ門大学院では、映画や音楽、スポーツなどメディア&エンタテインメント領域に焦点を当てて、豊富な実例に基づく講義を行う、他に類を見ない実践的な科目を展開しています。

 

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担当するのは、この分野での経験豊富な2名の教員。現在、スポーツ法を専門とする法律家としてプロ野球選手の契約その他、スポーツ関連の法律問題に従事する大橋卓生准教授(虎ノ門協同法律事務所 弁護士)。そして、株式会社東京ドーム専務として大型興行の招聘に多くの実績を残す秋山弘志客員教授(株式会社東京ドーム 顧問、全国競輪場施設協会 前会長)です。

9月中旬に行われた第2回目の講義では、特に映画ビジネスに焦点を当ててコンテンツビジネスにおける会計の特徴について講義を進めました。

映画のビジネスモデルは、費用と収益の発生するタイミングのずれが大きく、また複数年度にまたがることで、会計上の処理が複雑になります。大橋先生によると「日本でもまだ判断基準が統一されていない」とのこと。講義ではそうした会計処理が、実務の現場でどう行われているか。複数のパターンを紹介し、検討を行いました。

講義が進むにつれて「映画のコンテンツをどのタイミングで資産計上するか?」「収益をどの時点で認識するか?」「興行収入とパッケージ製品の場合の違いは?」など、確かにさまざまな論点があり、制作会社、配給会社、興行会社がそれぞれの立場で、多くの工夫や検討を重ねてきたことがわかります。講義ではこうした複雑な内容をわかりやすく丁寧に解説いただきました。

本科目では今後、映画だけでなくスポーツ興業や施設運営、コンベンション・イベント、音楽など様々な領域についても取り扱っていきます。コンテンツビジネスを軸に、そしてその中でもビジネスモデルが異なる各業態を細かく見ていく学習内容は、専門コースを設けている当大学院ならではの魅力といえるでしょう。

月日が流れるのは早いもので、2012年度入学式から約半年が経過し、9期生同士の交流も盛んになってきました。今回は、講義後の打ち上げや先生方との懇親会に活用できる飲食店を紹介して参ります。

一見、夜の虎ノ門キャンパス周辺は静かなように感じますが、探してみると美味しくてリーズナブルなお店がたくさんあります。中でも事務室イチオシのインドカレー、海鮮料理、創作料理、イタリアンの4つのお店を見ていきましょう。

■MANDAP(マンダップ)
人懐っこい名物店長が切り盛りするインドネパールカレー屋さんです。「KIT虎ノ門大学院生です!」と店長に伝えれば特別サービスがあるかもしれません。本場のコックさんが作るナンやタンドリーチキンは絶品で、インドビールやインドワインも取り揃えています。
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■新橋ぜん
以前、ランチスポット特集でも紹介したお店ですね。魚介系のネタが新鮮でお刺身がとても美味しいです。平日夜のラストオーダーは22:30と早いですが、キャンパスからは一番近いので、比較的利用しやすいと思います。
http://tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/13033113/

■百人亭 虎ノ門店
虎ノ門駅方面の方におススメです。いわゆる居酒屋で牛タンがメインのお店ですが、創作料理やおつまみなどバリエーション豊かな料理を提供してくれます。かなり広いお店ですので大人数で貸し切ることもできます。
http://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13033423/

■俺のイタリアン 神谷町店
テレビ東京“ガイアの夜明け”でも特集された「俺のフレンチ」の姉妹店。こちらのお店もコストパフォーマンスは抜群で、ワインも高価なものからリーズナブルなものまで一通り揃っています。平日夜ですと行列ができる可能性もありますので注意が必要です。土曜日の夜はそれほど混んでいません。講義が終わった後19:00頃が良いでしょう。
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今回の特集はいかがでしたでしょうか?仕事と講義を終えた後の息抜きタイムや学びの振り返りなど、院生同士、先生方との交流の場として広くご活用いただければ幸いです。

その他にもおススメしたいお店がたくさんあります。懇親会の幹事を任された方、また参加人数や予算の関係で会場探しで困っている方は、事務室スタッフまでお気軽にお声掛けください。

 

 

 

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