4月26日(水)午後19:00より、今年最初の虎ノ門サロンが開催された、これで13回目となるKIT虎ノ門サロンだが、虎ノ門キャンパスでは、修了生の皆様並びに在校生の皆様の自己実現を支援するため、社会でご活躍の方から、独創性に満ちた思考、ご自身が持つ価値像などについてご講演いただき、 皆様の今後の活動に、何か少しでも役立つ機会になればとの思いから虎ノ門サロンがスタートした。
今回はオーマイニュース・インターナショナル株式会社 編集長代理 元木昌彦氏をお招きして、「Webが変えるコミュニケーションの可能性 ~あなたに問われる情報感受性~」と題して講演をいただいた。
元木氏は、週刊現代、フライデー、Web現代の編集長を歴任し、現職に至っている。お話の中には、現在の職場であるオーマイニュースの成り立ちや、市民記者というコンセプトは非常に斬新でありまた人の持つ欲求とマッチしたとても面白い考え方だとおもった、そしてまたその特有の記事の展開についてなど、日頃うかがい知れない話など、多岐にわたってお話いただいた。オーマイニュースはもともと韓国で始まったものだが、国際的に広めていくための壁や、文化の違いなどについて、講演終了後も色々な質問が飛び交う中、予定の時間をかなりオーバーして、今年最初の虎ノ門サロンが終了した。
その中でも私が非常に聞いていて心に残ったのは、「記者であるのであれば、自分の書く記事に対して責任を持ち、その批判を受けることぐらいの覚悟はしっかりと持つべきである」ということであり、今自分たちが何気なく読んでいる雑誌やニュースにおいても、その捕らえ方はさまざまであり、批判にさらされることなどは当然あることなのだが、その現場の最前線に立って、長年仕事をされてきた元木氏だからこそ、聞いていて非常に説得力があり、印象深いものがあった。今、SNSなど自由にメッセージを書き込み、情報を共有できる世界に私たちはいるわけだが、それは逆に、言いたいことが何でもいえるような場に恵まれていることにもなる。このような世界の中では、やはり今回のタイトルでもある、私たち自身の情報感受性がますます問われる時代になってきているのではないだろうか。