今回は30年以上にわたって米KAWASAKI、独BWW、日DEC(現HP)の経営者として辣腕をふるってきた浜脇洋二氏(国際経営者協会:名誉会長)をお招きして講演して頂いた。
成功と失敗を繰り返し、どのようにして国際的な経営者になりえたのか?海外市場で勝負するには?日本人の強みとは?
ユーモアを交えながら参加者に語りかけていたのが印象的だった。
米KAWASAKIの社長時代には現地主導型の経営で成功を収め、他社に先駆けてマーケットインの考え方を導入。現地工場を建設し、大型車にターゲットを絞った差別化戦略で発展の基礎作りに貢献した。成功の秘訣は二文化経営と現地主義であったという。「異なる文化の中で新しいモノが生まれていく」という経営哲学を貫き、【ジェットスキー】はアメリカ人のアイディアと日本人の技術が合わさって誕生した話なども紹介された。
その後、BMWジャパンの社長に転身し、右ハンドル車の導入や低金利ローンなどで輸入車業界第1位の成功を収める。その中で言及されていたのが日本人の会社依存主義について...「意見がなく論理的に話をできる人材が少ない、もっと自立心を持ってほしい」と危惧されていた。
また、若い世代の保守性ついても心配されており、「年々コンサバ思考が強くなっており、このままではインド・中国などの新興国に負けてしまいます、リスクを取って海外に出て行って欲しい」と力説していた。
引き続き、【K.I.T.虎ノ門サロン】では第一線で活躍されているプロフェショナルの方々をゲストスピーカーとしてお招きして様々なイベントを開催して参ります。
皆さんお楽しみに!