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小泉成史 (こいずみ せいし)
早稲田大学理工修士。1974年読売新聞入社。1984年マサチューセッツ工科大学ヴァヌ―バー・ブッシュ・フェロー。米国歴史博物館客員研究員。2002-06年テレビ朝日コメンテーター。03年より金沢工業大学客員教授。著書「おススメ博物館」(文春新書)など。

2010年06月 アーカイブ

機械工学科 小橋 好充 講師 小橋先生の専門は内燃機関や燃焼工学。しかし、今は電気自動車やハイブリッド・カーの全盛時代になろうとしている時である。筆者のような素人は今更エンジンの中での燃焼なんて研究する余地があるのか、もうやり尽くされているのではと思ってしまうが、小橋先生によれば、まだまだ研究すべきことは沢山あるのだという。

――エンジン関連の研究に進むきっかけは?

 「実は自動車自体に興味があったのですが、特にエンジンに興味があったわけではありません。

 同志社大学4年生で研究室を選ぶときに、先生とその研究室の雰囲気、それと一番厳しい研究室はどこかなどと考えて“多分、ここが僕に合うだろう”と、選んだところがたまたまエンジンを研究していたのです。

 でも、それまでの勉強とは違って自分たちのやることが直接世の中の役に立つというのを痛感しました」

――勉強から研究で、目が開かされたわけですね。

 「特に、私が入っていた研究チームの中には博士課程の方もいらっしゃいました。その方たちが海外の学会で発表する時には私たちの実験データも入っているのです。

 これにも刺激を受けました。私はずっとスポーツをしてきました。小・中学は野球、高校はハンドボールといった具合に。でも、せいぜい県大会レベルなんです。全国区になることはまずなかった。ましてや世界レベルは夢のまた夢。

 ところが、研究では一挙に世界なのです。4年生で何も知らない私が出した実験データが世界に出て行くと思わなかった。研究だと海外の学会まで行けるのかと思い、のめりこんだといっても良いでしょう」

――その当時の実験とはどんなものだったのですか?