11月13日(火)・14日(水)の2日間にわたり、防衛技術の最先端の成果が集う「防衛技術シンポジウム2012」(主催:防衛省技術研究本部)が、東京都市ヶ谷のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催され、金沢高専卒業生の嶋田舞さん(金沢工業大学工学部4年)が参加しました。
11月13日(火)・14日(水)の2日間にわたり、防衛技術の最先端の成果が集う「防衛技術シンポジウム2012」(主催:防衛省技術研究本部)が、東京都市ヶ谷のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催され、金沢高専卒業生の嶋田舞さん(金沢工業大学工学部4年)が参加しました。
嶋田さんは平成23年3月に機械工学科を卒業後、金沢工大のロボティクス学科3年に編入学し、佐藤隆一教授の下で流体力学を専門に学んでいます。金沢高専5年次の卒業研究で、玉田工業株式会社(金沢市)が開発した貯水機能付き給水管「アクアインピット」の性能試験に取り組み、商品の性能向上に貢献しました。
今回のシンポジウムで嶋田さんは玉田工業の社員とともに、「非常用飲料水貯水槽の開発」をテーマにプレゼンテーションとポスターセッションを行い、水道管に接続することで常に新鮮な水を貯めておける「アクアインピット」の性能を紹介。災害への備えとして大きな役割を果たす製品に、防衛省関係者の注目が集まりました。参加者はほとんどが社会人で、学部生はほぼ嶋田さんのみ。「緊張したが、勉強になった」と話し、命をつなぐ製品の開発にかかわることが、研究へのモチベーションアップにつながっていることをうかがわせました。
もともとは数学が大好きで金沢高専に入学したという嶋田さん。金沢高専の数学教師陣は皆わかりやすく、ますます数学が好きになったそうです。そんな根っからの理系女子である嶋田さんをとりこにしてしまったのが、物理学の一つである「流体力学」でした。4年次に佐藤教授の授業で学び、以来夢中に。「研究が好きなので、今後は大学院へ進学します。できれば、ずっと研究を続けたいですね」。金沢高専でやりたいことを見つけた嶋田さんの、これからの活躍が楽しみですね。
嶋田さん(左)と金沢工大の佐藤教授(右)