新任の先生紹介の第4番目は、機械工学科のアレクサンダー・レイ助教です。
-前回紹介したジャスティン先生と大学の同級生だったそうですね。
はい、私もアメリカ・インディアナ州のローズハルマン工科大学機械工学科で学びました。ジャスティン先生と同じ年に卒業していますが、専門は機械工学で、同じクラスになることは少なかったと思います。出身は、オハイオ州のシンシナティ市です。人口31万人ほどで金沢市に近い、静かなところです。車がないとどこにも行けないような都市と違って、金沢は歩いていろいろな場所に行けるのがいいですね。
-機械工学を専攻された理由は何でしょうか?
小さいころは、電気製品を分解したり組み立てたりする、機械いじりが好きでした。成長するにつれて、数学と物理が好きになって、次第にコンピューターや化学に興味を持つようになりました。今は、さらに電気工学にも関心を持っています。
-コンピューターの分野に進まなかったのは、なぜですか?
あれは、一日中イスに座ってパソコンとにらめっこしてるでしょう(笑)。私はそれより、手を使ってものづくりをするのが好きでした。大学時代は、チームを組んで飛行機の着陸装置の一部を作るプロジェクトに取り組んだり、「ビアポン」の機械を自作したりしました。
-ビアポンとは何でしょうか?
ビールのピンポンというような、互いにお酒を飲み合う遊びの一種です。ボウリングのピンのように三角形に並べたカップの中にボールを投げ入れるゲームで勝ち負けを争い、負けた方がビールを飲みます。私は、このカップにセンサーを仕込んで、ボールが入ると色が変わったり、最後はブザーが鳴ったりする機械を実験的に作ってみたのです。
-いかにも機械好きらしいお話ですが、機械工学を学ぶ際に大切なことを教えて下さい。
何といっても基礎です。物理、静力学、製図など、基礎がしっかりしていると、自分が望む高さまで成長していくことができます。基礎がちゃんと分かっていれば、知識の乏しい人に、自分の考えを説明するのも容易でしょう。
-趣味では、どんなことがお好きですか?
音楽鑑賞やコンピューターゲーム、レゴも好きです。読書も好きで特に推理小説やファンタジーをよく読みます。
-日本そばがお気に入りのアレクサンダー先生、どうもありがとうございました。外国人教員の最後に登場するのは、グローバル情報工学科のマシュー・ベイリー先生です。