3番目に登場する新任の先生は、機械工学科のジャスティン・ハン助教です。
-アメリカ・ニューヨーク市のご出身ですね。
ニューヨーク州ニューヨーク市の郊外に住んでいました。ご存知のようにニューヨーク市は、多種多様な人種・民族の人が暮らす、アメリカを代表する大都市です。私の出身大学は、金沢工大と交換留学協定を結んでいるインディアナ州のローズハルマン工科大学で、機械工学科を卒業しました。専門はロボット工学です。
-日本のアニメがお好きとか?
ええ、そもそもロボットに興味を持ったのは、中学生の時に見た、日本のアニメがきっかけです。「機動戦士ガンダム」や「新世紀エヴァンゲリオン」などをよく見ていました。そのうち、ガンダムに登場したモビルスーツやさまざまなロボットに触発されて、自分もロボットを作りたいと思うようになったのです。今も日本のアニメを見るのが好きで、特に「エンジェル ビーツ」で有名な麻枝准さんのファンです。
-金沢の印象はいかがですか?
金沢は、とても静かで穏やかな、伝統を感じる都市ですね。もともとアニメだけではなく、ホンダのASIMOをはじめ、日本のロボットづくりにも興味があって、いつか日本で働きたいと考えていました。日本への興味が募り、2年前に金沢工大へ6週間ほど短期留学したことが、今回、金沢高専へ着任する転機になりました。
-金沢高専では、どのように授業に臨まれますか?
まず、学生の皆さんのことを、詳しく知りたいと思います。どんな性格で、何が得意なのか、といったことですね。幸い金沢高専は、とても学習環境が充実していて、10代の学生たちが、ものづくりや、さまざまなことを学ぶのに最適ではないでしょうか。
-最後に機械工学、特にロボット工学を学ぶ上で、一番大切なことを教えて下さい。
一つだけ挙げるとすれば、創造力です。独創的なアイデアや方法を生み出す力が、最も大事でしょう。そのためには、専門分野だけではなく、視野を広げて、幅広い視点から物事を考えることも求められると思います。
-日本のアニメファンの心情にも、理解を示してくれそうなジャスティン先生、どうもありがとうございました。次回は同じく機械工学科のアレクサンダー・レイ先生をご紹介します。