2009年2月アーカイブ

外国人教員を紹介するシリーズの第2弾です。
前回、ドリーン先生が「とてもハンサム」と紹介してくれたダミーコ・ルーカス先生にお話を聞きました。

lucas.JPG―ご出身はどちらですか?

バーモント州のロックスベリーという、人口600人ほどのとても小さな街です。
スーパーやガソリンスタンドも街に一つしかなく、中学校や高校もなかったので、車で隣の街まで通いました。
夏は涼しくて過ごしやすいですが、冬は金沢と同じように雪が降ります。

―金沢高専にきたきっかけは?

金沢高専の提携校でもあるセントマイケルズ大学で、留学生をサポートするアルバイトをしていて、その時に、金沢高専で英語を教える仕事があると知ったんです。日本には前から興味があり、日本人の友人もいたので、応募しました。

―日本の印象はどうですか?

道路など、とても清潔できれいですね。金沢は、山が近いところがロックスベリーに似ています。東京や横浜は、建物がとにかく高いことに驚きました。地震が起きたらどうなるんだろうって、心配になりました。

―休日は何をして過ごしますか?

映画を観たり読書をしたり・・・、金沢高専のネイティブの先生たちと一緒に、街へ遊びにいったりもします。
日本語教室にも通っていますよ。
「失礼します」や「もう一度お願いします」が使えると便利ですね。

―趣味は何ですか?

バイクとスポーツですね。
片町に、バイク好きが集まるお店があって、よく行くんですよ。
野球やテニス、スキーなどは自分でもやりますし、観戦もします。
野球はレッドソックスのファンです。松坂の試合は観たことがありませんが、父が「いいピッチャーだ」と褒めていました。
日本ではまだ一度もスキーをしていないんですよ。せっかく近くにいい雪山があるので、これからぜひやってみたいと思っています。

―英語の授業で工夫していることはありますか?

学生が興味のありそうなことを題材に授業を進めるようにしています。
たとえば私が好きなバイクやスポーツの話題は、学生もよく聞いてくれます。
英語が好きな学生がいれば、そうではない学生もいますからね。
なるべく皆が関心を持てる話をして、文法などを教えていきたいと思っています。

―ありがとうございました。次の先生を紹介していただけますか?

クォン・セホアン先生を紹介します。
彼は韓国人で、英語や日本語、インドネシア語を話せる上、授業にもいろんなアイデアを持っているんですよ。
ちなみに結婚していて、とても幸せな人でもあります。

今日は、学生たちの昼食の様子を紹介します。

金沢高専には、金沢工大と共有の学生食堂や売店があり、昼休みになると大勢の学生や教職員が利用しています。金沢高専生の昼休みは、11時30分から12時10分の40分間。少し早めのランチタイムで、たっぷり栄養をつけて午後の授業に臨みます。

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まずは券売機で食券を買います。うどん定食340円、カレー260円、焼き飯セット180円などなど、学生にはうれしい激安メニューが豊富です。


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こちらが一番人気の「KITランチ」です。
メインのおかずが選べて、ボリューム満点。350円という安さも魅力ですね。

 

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こちらはアツアツのライスグラタンとガーリックトーストです。
学内には、メインの学生食堂である「ヴァルカン」と、お洒落なカフェテリア風の「セレス」があり、上の写真は「セレス」のメニューです。
ちなみに、もう一つ「カフェ・プラッツ」という食堂もあります。


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売店には焼きたてのパンが数十種類も並び、お弁当もたくさんそろっています。
お菓子やカップめんなども販売しており、小腹が空いても安心です。
学生たちにはたくさん食べて、元気に学生生活を送ってもらいたいですね。

招きブタ現る

先日、玄関ホールに大きなブタ型ロボットが現れました。

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鼻についているボタンを押すと、「おいでおいで」をしながら、客人を招き入れます。
その姿はまるで、招き猫ならぬ、招きブタです。
ゆっくりとした動作で事務局窓口までお客さんを案内すると、そこでクルクルと華麗にスピンを披露。
そして、何事もなかったかのように再び玄関前へと戻っていくのでした。

 

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実はこれ、機械工学科4年生が「創造設計Ⅳ」の授業で製作した、校内案内ロボットなんです。
4~5人のグループごとに、1年がかりで設計・製作し、この日はそのお披露目に向けて実験をしていました。
お披露目というのは、地元企業などから審査員を招いて行う技術審査のことです。
外部からのお客様を前に、学生たちは緊張感を持ってプレゼンに臨みます。

このロボットは、黒いものに反応するセンサーを内蔵し、あらかじめ床に貼ってあった黒いテープのラインを感知することで、玄関から事務局前まで移動します。
ユニークなブタの姿や、回転するパフォーマンスも、学生の発想によるものです。

このほかにも、さまざまな校内案内ロボットが誕生しました。 

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桃太郎を思わせる大きな桃の形をした作品です。事務局前までたどり着くと、ぱかっと割れて中からオブジェが現れる仕掛けになっていました。

このほかにも、個性豊かななロボットたちが登場し、それぞれパフォーマンスを披露しました。

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後日行われた技術審査で、企業からの審査員の目もあり、多少緊張も見られましたが、学生たちは1年間の研究成果を堂々と発表しました。

金沢高専には、英語や専門授業を担当する10人の外国人の先生がいます。

実際に社会で役立つ英語を身につけ、海外でも通用するエンジニアを育てるため、皆さん工夫して楽しく授業を行っています。

そんな先生たちを、金沢高専ブログで一人ひとり紹介していきたいと思います。

1回目は、いつも笑顔が優しいゲイロード・ドリーン先生にインタビューしました。

     

 

doreen.JPG―出身はどちらですか?

 

アメリカのマサチューセッツ州にあるボストンという町から、金沢高専に英語の教師として日本へやって来ました。1997年のことです。

 

―ボストンはどんなところ?

 

ボストンは古い歴史のある小さな街です。どこにでも歩いていけるので、生活するのにとても快適ですね。

大学がたくさんあるので、世界中からいろんな人や文化が集まっていて、とても刺激的でもあるんですよ。

 

―日本の食べ物で好きなもの、嫌いなものは何ですか?

 

日本でおいしいと思ったのは、ご飯。風味が豊かですね。

それから、ケーキ。日本のケーキは、おいしい上に、とてもきれいです。小さなケーキに、一つひとつ細かくていねいにフルーツやチョコレートで飾り付けてあって。

ショーケースに並んでいるのを見た時は、感動しました。

私はお菓子作りが趣味なので、ハロウィンやクリスマスに合わせてクッキーを焼いて、学校の皆さんに食べてもらったりするんですよ。

嫌いなものは納豆とこんにゃくですね

 

―金沢高専の魅力は何だと思いますか?

 

金沢高専のいいところは、授業が楽しいところです。

私の授業では、カードゲームやパワーポイントを使ったゲームで、楽しみながら英語を覚えていきます。

学生は積極的にゲームの役を演じたり、生き生きとしてやる気がありますね。

それから、先生や職員の皆さんがみんな親切なのには驚きました。日本に来る前は不安もありましたが、それも吹き飛んでしまいました。

 

―英語が上達するコツはありますか?

 

映画や音楽が好きなら、それにかかわるものから英語に親しんでいきましょう。

そして好きなものを語り合える仲間を見つけて、とことん話をすることです。

 

―覚えておくと便利な英語のフレーズはありますか?

 

そうですね・・・「No problem(ノープロブレム)」はいろんな場面で使えて便利ですね。「問題ない」という意味ですが、「ありがとう」や「心配ない」、「どういたしまして」や「OK」の代わりにも使えます。

 

―最後に、次の先生を紹介してください。

 

ダミーコ・ルーカス先生を紹介します。

彼は金沢高専で一番新しい英語の先生で、とても頭がよくて勤勉な人。

そしてハンサムで、ベレー帽が良く似合うんですよ。

 

―次回はルーカス先生にお話をうかがいます。

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