秋らしいさわやかな風が吹く中、金沢高専では明日・明後日に開かれる高専祭の準備のため、学生たちが忙しなく動き回り、活気に満ちた光景が広がっています。
そんな中、田村研究室では、間近に迫った全国高専プログラミングコンテストへの準備が着々と進められていました。
研究室の一画をデーンと占める、幅1.5m、高さ2mほどの、暗幕に覆われた謎のスペース。その影で身をひそめるように、学生たちがパソコンに向かって作業中でした。
作品は『Real House Planetarium(リアル・ハウス・プラネタリウム)』といって、星座画像を体の動きと音声で操作するシステムです。星座の名前を声に出すと、天井に映し出された星空の画面がその星座の位置まで移動します。手を動かすことでも画面を移動でき、リクライニングチェアに身を預けて天井を見上げれば、たちまち一人だけのプラネタリウムを楽しむことができます。
アイデアを出したのはリーダーの白尾彰伍さん(国際コミュニケーション情報工学科5年)。「ベッドに寝て天井を見上げた時に、星が見えたらいいと思った」ことから挑戦は始まりました。
グーグルアースやキネクトなど、既存のシステムや機器をプログラムに組み込み、連動させるのに苦労したという白尾さん。小町凌司さん(グローバル情報工学科3年)、能村晃颯さん(電気電子工学科2年)の2人と共に、来週末、決戦へ挑みます。
左から小町凌司さん、白尾彰伍さん、能村晃颯さん