金沢高専電気情報工学科を平成22年3月に卒業し、金沢工業大学に編入学した佐久間雄大(さくま・たけひろ)さんが、昨年9月に開催された平成24年度電気関係学会北陸支部連合大会計測部門の講演発表会で、優秀論文賞を受賞したといううれしいニュースが、先日学校に届きました。
佐久間さんは直江伸至教授の研究室で学び、現在、金沢工大大学院工学研究科電気電子工学専攻博士前期課程2年に在籍し、平間淳司教授のもとで小型超高感度型磁気センサ(FGMセンサ)の開発に関わっています。
佐久間さんは、そのセンサを応用して地磁気変動観測装置を開発し、地球内部の地殻変動や遠方からの太陽風などによって地磁気がわずかに変動する現象をとらえることに成功。金沢工大学園が所有する天池自然学苑に設置し、日本海側で初めて長期間にわたる地磁気変動の観測を実施しました。地球電磁気現象の解明や地震予知も視野に入る実験装置でもあり、研究の実用性や将来性を認められての受賞となりました。
金沢高専5年次に難関とされる国家資格の電験三種(第三種電気主任技術者)に合格し、編入学した金沢工大電気電子工学科では卒業式で学科代表として学位記を授与されるなど、これまでもさまざまな活躍を見せてくれた佐久間さん。すでにJR東海に就職が内定し、今後ますますの飛躍が期待されます。