2013年3月アーカイブ

電気電子工学科の4年生11名が、三重県いなべ市で開催される「小水力発電アイデアコンテスト」に出場します。

同コンテストでは、東海北陸地区の高専生が、地域の自然資源を活用した小水力発電のアイデアを 提案し、実際に設計・製作・設置に取り組みます。開催地のいなべ市で4月、6月にそれぞれ説明会 と合宿があり、金沢高専の学生も参加して現地の調査、地域住民へのヒアリングなど行いました。 それから半年以上をかけて発電設備の設計・製作を進め、いよいよ3月10日(日)に発表・審査の日を迎えます。

金沢高専チームは、既存の水路の水量が少なかったため、少ない水量で効率よく回すことができるらせん水車を発案。木枠で作った水路を新たに設置し、水路の幅を狭めて安定した水量を確保しました。水車の羽根の材質にはリサイクル可能なペットボトルの材料と同じものを使用し、製作コストを削減したうえ、環境にも配慮しています。設計図も自分たちで描き、ここでもコストを削減しました。

幅を狭めた水路を新たに製作ペットボトルの素材で作った羽

リーダーを務める中田光祐さんは「いかにロスを少なく、効率よく発電できるかを一番に考えました。木枠の水路を作るのは、建築や土木の知識がなかったのでたいへんでしたが、仲間でアイデアを出し合い、機械工学科の学生にも手伝ってもらってなんとか完成できました」と話します。

水車の設置イメージ

参加した学生の皆さんは、同コンテストを通じて、地域の声を聞いて課題を発見する力、解決するための具体的な手段を考える力、チームワークで取り組む力など、技術者としての将来に生かせる大切な力を培いました。プレゼンテーションもがんばってください。

★小水力発電アイデアコンテストプロジェクトメンバー
新井美重、今寺祐敦、折戸雅俊、北口将大、後藤啓吾、高鍬知暉、大門優樹、得田雅弘、中田光祐 、伴田将志、廣田健(以上電気電子工学科)
★技術サポート
谷内翼(機械工学科)

2013年4月

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