2010年6月アーカイブ

文部科学省と経済産業省が共同で事務局を置く「産学人材育成パートナーシップ グローバル人材育成委員会」が、4月に「産学官でグローバル人材の育成を」と題した報告書を公表しました。

同報告書は、グローバル化する世界において、成長著しいアジアの新興国に進出し、その内需を取り込むことで日本企業は生き残っていくことができるとし、そのためには、産業界と教育界とが連携して「グローバル人材」を育成することが急務であると述べています。

しかし、同報告書が引用した、企業が必要とする語学力を国際比較したスイスの研究機関の調査で、日本人は57カ国・地域中55位
残念ながら、日本人の語学力や国際経験に対する評価は非常に低いと言わざるを得ません。

同報告書は、「グローバル人材」に求められるものとして、まず社会人としての基礎能力、次に外国語、特に英語でのコミュニケーション能力、そして多様な文化や歴史を背景とする価値観、考え方を理解して行動する力を挙げています。
外国語でのコミュニケーション能力を高めるには、「専門科目を外国語で学ぶことを前提とした外国語教育プログラムが有効」と説き、異文化理解については「体験を通じて学ばせるプログラムが有効」としています。
『5年一貫の工学・英語協同学習(CLE2)』アメリカ英語研修ニュージーランド留学シンガポール修学旅行などさまざまな国際交流体験を実施している金沢高専で、まさに実践していることばかりではありませんか。

また、外国人教員の積極採用・比率拡大についても触れ、「国際化の拠点となる大学」の外国人教員比率の目標値を10%以上としています。
学校の規模が違うので単純比較はできませんが、金沢高専の外国人教員比率は約24%で、目標値を軽く超えています。

このほかにも、同報告書が提言する内容は、金沢高専が実践する教育プログラムと合致する部分が多く、金沢高専の教育内容が日本のグローバル化に大きく貢献するものであることを裏付けています。
金沢高専では、ますます自信を持って、これからも日本の産業界を担うエンジニアの育成にまい進して参ります。

先日、一般教科主任の向井守教授、山岸徹事務局長が、ニュージーランドのオタゴ・ポリテクニクを訪ねました。

オタゴ・ポリテクニクには、現在15名の金沢高専生が留学しています。

向井教授と久しぶりに再会し、お土産にたくさんの日本のお菓子をもらって、学生たちは素直に喜んでいました。

ニュージーランドに来て2ヵ月近くが経ち、家族と離れてのホームステイ生活で、彼らは英語力が上達しただけでなく、人間的にも大人びた雰囲気を身に付けたようでした。

3月の帰国までに、彼らがどんな成長を遂げるのか、とても楽しみです。

 

↓オタゴ・ポリテクニクでの授業の様子

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全学生からアイデアを募集した今年の高専ロボコン。

先週、教員らによる審査会が行われ、大会に出場するロボットが決定しました。

厳正なる審査の結果、最も高い評価を受け採用されたのは、卒業研究としてロボコンに取り組む機械工学科・伊藤研究室のチーム

そして2番手につけた、古屋教授率いる夢考房プロジェクトの1・2年生チームです。フレッシュな低学年のチームですね。

気になるアイデアの中身を、両教授に聞いてみました!

まずは卒研チームの伊藤教授
「テーマは『百鬼夜行』ならぬ『百機夜行』 です」。
百鬼夜行と言えば、夜中に鬼やら妖怪やらが連なって行列するというものですね。そのロボット版というわけですね。

メインのロボットは「天狗」をモチーフにするとのこと。
いったいどんな行列を見せてくれるのでしょう? 楽しみですね!

一方、古屋教授の夢考房チームが見せてくれたアイデアシートに描かれていたモノは・・・

おお~、子どもも大人も大好きな、アレですね!
しかも、ちょっと他では考えられない、とっても奇抜なアイデアが盛り込まれています!!
どんなロボットかはまだ内緒。
「意外性のあるロボットで、インパクトは十分。技術的にもいろいろな工夫を考えていますよ」と張り切る古屋教授。
こちらも期待が持てます! 

アイデアが決まり、学生たちは現在、試作機の製作や設計に取り組んでいます。
今後の様子は、追ってまた紹介していきます。

乞うご期待! 

 

2階にある学生ラウンジが、テーブルといすを一新し、明るく、楽しく勉強できる雰囲気になりました。

テーブルは写真のようにつないで大きく使うこともできれば、分けて使うこともできます。

学生の皆さんがお昼ご飯を食べたり、休み時間に友達とくつろいだり、教員に勉強の質問をしたりと、さまざまなシーンで活用されることと思います。

また、ラウンジの隣にある「地域連携教育センター」も様変わりしました。

以前、ラウンジで使っていたテーブルを再利用し、学生と教員がよりコミュニケーションを取りやすいようなレイアウトを考えました。

学生の皆さん、どちらもどんどん利用してくださいね。

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