金沢高専機械工学科5年生の江並佑介さんと和泉大志さんが、8月28日(金)に富山県立大学で開催された設計コンテスト「レオナルド・ダ・ヴィンチの機械」に出場しました。
コンテストは、「万能の天才」と呼ばれたダ・ヴィンチが描いた機械に関するスケッチをもとに、3次元CAD/CAEを使ってコンピュータ上に作品を再現し、その出来ばえを競うものです。ダ・ヴィンチが何を目指してスケッチを描いたのかを想像し、いかにアイデアを膨らませることができるかがポイントになります。
↑レオナルド・ダ・ヴィンチが遺した手稿(手書きのメモ)
↑コンピュータで図面を描く学生
金沢高専チームは、歯車が描かれたスケッチから、バードウォッチングなどに使われるカウンターを連想して設計図を作成しました。「外側と内側の歯車を噛み合わせるのに苦労しました」ということでしたが、見事、予選審査を通過しました。
コンテスト当日には、協賛メーカーによって図面を元に立体化されたモデルが展示されており、自分たちの描いた図面が実物となっていることに、学生たちは感動を隠せない様子でした。
↑学生が作成した図面を元に作られた作品モデル
優勝はできませんでしたが、大学や専攻科のチームと競う中、審査員の前で堂々とプレゼンテーションをやり遂げたことは学生にとって大きな自信となったようです。
また、他チームの作品や発表を見て、その技術力や発表の手法などに学ぶところを見つけて刺激を受けたようで、卒業後は設計の仕事に就く予定の和泉さんは「貴重な経験になりました」と話していました。
左から江波さん、和泉さん、金井講師