外国人教員を紹介するシリーズの3回目は、韓国人のクォン・セホアン先生です。
セホアン先生は、韓国・ソウルで生まれ、高校時代をインドネシアで過ごしたそうです。
アメリカ、カナダでの留学や社会人経験もあり、韓国語はもちろん、インドネシア語、英語も自在に操る国際人です。
最近は日本語の勉強をしており、今回のインタビューにも、流暢な日本語で答えてくれました。
―日本語がとてもお上手ですね。いつから勉強しているんですか?
1年半ほど前から始めました。
妻が日本人なので、毎日が勉強になります。
―日本語は、他の言語と比べて難しいですか?
そうでもありません。
日本語と韓国語は単語や文法で似た部分があって、覚えやすいです。
たとえば、「簡単」や「無料」という単語は、韓国語でも「カンタン」「ムリョウ」と言うんですよ。
ほかにも、「家族」が「カジョク」だったり、そういうのがけっこうあります。
―隣の国だから共通点も多いんですね。
インドネシアはどんなところですか?
インドネシアは、とても暑い国で、私の第2のふるさとです。
今も両親がバリに住んでいるので、時々訪ねます。
私は、何事にもポジティブで、のんびりしたインドネシア人の性格が大好きです。
南国特有のものかもしれませんね。
バリでは海が近くて、よく泳いでいました。
日本に来てからも、海が恋しくて、内灘海岸によく出かけています。
―夏が楽しみですね。
ところで、先生は新婚でいらっしゃいますね。
奥様の手料理はいかがですか?
妻は、韓国と日本がフュージョン(融合)した料理を作ります。
納豆とキムチを混ぜたり、チゲ鍋にうどんを入れたり。
韓国料理とは違いますが、おいしいです。
あとは、トマトとチーズ、ガーリックのスパゲティが好きですね。
―日本の食べ物で好きなものは何ですか?
たこ焼きですね。
初めて日本に来たとき、東京で食べて感動しました。
あとは、ラーメン。
韓国にもラーメンはありますが、日本のラーメンはいろんな種類があっておいしいですね。
この間も、片町で食べました。
―初めて金沢高専に来たときの印象はどうでしたか?
初めは、学生に日本人と思われて、日本語で話しかけられました。
ところが、日本語が通じないとわかると、すぐに英語で話してくれました。
その時は驚きましたね。
金沢高専には、英語で話すことに抵抗がない学生が多いんですね。
―でも、英語が苦手な学生もいますよね。
私が日本語を勉強する一番の理由は、そこなんです。
私も外国語を学んできて、英語を話すのが恥ずかしいと思う学生の気持ちがよくわかります。
だから、日本語を学び、学生の伝えたいことを理解して、学生と同じ目線で会話をしたいと思うんです。
英語が出てこないからといって逃げ出すのではなく、まずはコミュニケーションを取ろうという気持ちが大切ですから。
―学生と真摯に向き合う、セホアン先生の優しい人柄が伝わってきました。
それでは、次の先生を紹介していただけますか?
グリーン・ジェームス先生を紹介します。
彼はニューヨーク出身で、いろんな意味でおもしろい人です。
―ありがとうございました。
次回は、グリーン先生にお話を伺います。