本日は5月28日に行われた、拯友会定例総会と金沢地区交流会の模様をお知らせします。
【平成28年度 拯友会定例総会】
晴天に恵まれた平成28年5月28日(土)、日本全国各地より、400名を超える保護者(同伴を含む)が金沢に集まり、平成28年度拯友会定例総会が午後1時から本学の多目的ホールで開催されました。前年度の会務報告と決算報告、会則改正案、役員の改選案、、新年度の事業計画案、新年度予算案などの議案審議が行われました。開会に先立ち、会員数7,235名に対し、会員出席者が383名、委任状が3,415通に達したことを報告した後、七尾浩一拯友会会長(石川県)の挨拶で定例総会が開会されました。
[七尾浩一拯友会会長挨拶]
本日は、拯友会定例総会を開きましたところ皆様には、ご多用の中、また遠方よりはるばると、この金沢の地にお越しいただき、誠にありがとうございます。 金沢工業大学はこの春、新しく学長になられました大澤学長の新体制のもと、学部、大学院を合わせて約1,800名の入学生を迎え入れました。親元を離れ、 慣れない新生活を始めた学生もたくさんお見えです。現在は勉学や課外活動にいそしんでいる事と思います。さて、先般の九州熊本と大分地方を中心とした大地震が発生いたしました。今も1500回を超える余震が続いております。東海大学の学生用アパートが倒壊し、また土砂災害で学生が犠牲になる痛ましい事態も起きております。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。この拯友会の会名の由来であります「手を差し伸べて友を救う」の理念のもとに、これまでも被災によって経済的な困窮が予想される学生に支援を行ってまいりました。これまで東日本大震災では平成23年度6月から累計2,903件、11,393,510円の寄付があり、平成26年度までに災害見舞い奨学金として81人に対し、31,100,000円の給付を行いました。東日本大震災 の被災学生が卒業されたということで、平成27年度よりは寄付金の募集は中止しておりましたが、今回の地震におきましては今はまだ調査中ですが、状況次第 では色々な対応をしていきたいと思いますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。この金沢工業大学は急速に進展する技術革新や情報化の波に的確な 対応が出来る設備、数々の研究体制の充実に努められています。そのさまざまな取り組みの成果は文部科学省始め、多くの企業が注目をするところです。次世代を担う人材を、そして産業界からも期待されており、昨年度も99,7%と高い就職率となって表れております。われわれ保護者にとりましても非常に喜ばしいことであり、本年度もこのまま続くことを願います。本日の定例総会では、平成27年度会務報告、平成27年度の決算報告、および平成28年度の予算審議を行います。なにとぞ慎重にご審議いただき、円滑に議事進行され、有意義な定例総会となりますようお願い申し上げて簡単ではございますが、私の挨拶とさせていただきます。
つづいて、大澤敏学長より、本学の概要と教育研究への取り組みを説明しました。
[大澤敏学長が本学の概要と教育研究への取り組みについての説明]
大澤敏学長は、4月1日から新しく金沢工業大学の学長に就任したことを述べ、本学の取り組みについて保護者に説明を行いました。まず、大学の使命について、「入学していただいた学生たちに社会が求める人材としての基礎学力を身に着けて頂き、その上でさらに、社会が必要としている人間力を身に着けて頂く、 そして卒業後、実社会で十分に活躍して頂き、豊かな人生を歩んで頂くための教育をしていくことが我々の使命である」と述べられ、本学の教育目標である「教育付加価値日本一」について、学生個々の個性を伸ばすための教育であることを説明し、これからの教育として新しいe-シラバスをもとに、学生の能力を今まで以上に引き出す教育を行っていくことを説明しました。学生各自に学修意欲と目標を持っていただくようなプロジェクトを作りながら学び、多様な世界の変化 に対応すべく、世代を超えた学修、学問領域を超えた学修、そして文化を超えたグローバルな学修を行うことによって、新世代の「夢考房キャンパス」を作り上 げ、世界が必要とする人材育成のための大学にしたいと述べられ、今後も本学の教育研究への取り組みに対し拯友会会員のさらなる理解と協力を求めました。
議案審議
つづいて、当日出席の拯友会役員、大学教職員の紹介をした後、七尾浩一拯友会会長が議長となり、議案審議に移りました。
◇議案審議事項
1.平成27年度会務報告
2.審議
第1号議案 平成27年度収支決算、災害見舞い奨学金収支決算報告
監事からの会計監査報告
第2号議案 金沢工業大学拯友会会則の改正
第3号議案 平成28年度役員改選
第4号議案 平成28年度 拯友会行事計画、地区交流会開催日程
第5号議案 平成28年度収支予算、災害見舞い奨学金収支予算
上記の議案の審議が行われ、審議の結果、全議案が無事承認され、拯友会定例総会は円滑に終了しました。 その後、金沢地区交流会へと次第が移り、森本喜隆教務 部長より「学修について」と題した本学の教育の仕組みと大学院進学について、次に青木隆学生部長から「学生指導関係報告」と題した学生の近況について徳永光晴進路部長から「進路指導について保護者へのお願い」と題した就職活動の現状と大学院進学へのすすめが保護者に伝えられました。次に、大学院環境土木工学専攻修士1年の金井喬嗣君が「私の大学生活」と題し、自身の紹介を行いました。終了後、保護者の方々は本学の5号館、7号館、23号館に準備された学部、学科別の交流会場に移動し、同じ分野で修学している学生の保護者同士が意見交換を行いながら、並行して個別懇談を隣接する教室において修学アドバイザー、プロ ジェクトデザインⅢ指導教員のもとで行われました。交流会はグループ懇談形式を導入して保護者間での身近な話題を提供し、活発な意見交換して頂けるように配慮しました。個別懇談では修学全般に係わる成績、出席と就職事情、進学に関する内容、さらには日常生活や心のケアの相談などもあり、対応する教員が慎重に面談していました。午後5時頃に、拯友会金沢地区交流会は無事終了しました。
なお、今回の拯友会定例総会の模様を記録した映像の抜粋したものを、今後、各地区交流会でご紹介させていただきます。さらに、本学ホームページの「保護者の方」の「拯友会」のページでも公開する予定です。