2009年7月アーカイブ
7月10日(金)、金沢高専の教員が額中学校で出張授業を行いました。
額中学校では毎年、地域の人々を講師に、伝統文化や礼儀作法、社会性などを学ぶ「文化講座」を開催しています。
金沢高専からも、科学実験の出張授業を実施するなど、毎年協力しています。
今年は「極低温の世界」をテーマに、液体窒素を使った実験をしました。
液体窒素はマイナス196度で気化する性質を持つため、常温の室内で器にあけると、どんどん気化していきます。
液体窒素を手の甲に浴びせる実験では、最初は恐る恐る手を差し出していた中学生たちでしたが、慣れるとひんやりとした不思議な感覚を楽しんでいました。
また、膨らませた風船を液体窒素につける実験もしました。
液体窒素の入った器に液体窒素を入れると、見る見るうちに縮んでいきます。
そして、器から出して常温に置くと、今度はむくむくと膨らみ始め、元の形に戻っていきました。
これは、液体窒素につけて温度を下げたことで、風船の中の気体が液体に変化し、体積が小さくなったために起こった現象です。
あっという間に縮んだり膨らんだりする風船の現象に、中学生たちは歓声を上げ、何度も入れたり出したりして実験を繰り返していました。
このほかにも、カメラのフィルムケースに液体窒素を入れて飛ばす実験や、超伝導で磁石を浮き上がらせる実験などを行いました。
額中学生の皆さんと一緒に、科学の楽しさを再認識するひと時でした。
7月8日(水)、野々市中学校の3年生が、総合学習の一環で金沢高専を訪れました。
電気電子工学科の直江教授が研究室などを案内し、太陽電池や風力発電など、自然エネルギーによる発電方法を紹介しました。
中学生は、自転車を漕いで発電させ、電球を発光させる装置を体験したり、発電の仕組みの説明を聞いたりして、電気への関心を深めていました。
同様の学校訪問は毎年実施され、今週中に機械工学科のロボット見学も行われる予定です。
自転車を漕ぐことで発電する装置で実験しました
地球温暖化対策にもなるクリーンエネルギーの必要性について説明を聞きました