ニュージーランドのオタゴ・ポリテクニクとテレビ会議を実施
2月29日(水)、金沢高専のE(イングリッシュ)ラウンジに教職員約30名が集い、提携校であるニュージーランドのオタゴ・ポリテクニクとテレビ会議を実施しました。
はじめに、同校に留学中の学生が、数学の学習成果を報告。マンガの登場人物の絵を使って、数値積分の基本的公式の一つである「シンプソンの公式」を英語で説明しました。また、別の学生は、1周400メートルの陸上競技場で、トラック内の面積の最大値を求める計算を披露しました。
続いて、英語教員のネーサン・ダンバー氏が、同校の今年度の教育方針を説明し、「何を勉強したいのか、自分で題目を決めさせ、管理から評価まで、学生が自ら行うよう主体的な行動を促したほか、工学教育と英語教育の連携も強化した」と話しました。
工学と英語教育の連携の具体例として、工学系教員を代表して機械工学のアビンダ先生が、「風力発電などに使う風車の設計の課題を与え、約4カ月かけてグループで模型を作りながら、空気力学などの工学の要素、コンピュータ操作、英文のレポート作成などを学生に学ばせた」と模型を示しながら解説しました。
さらに「理論を学んでから、ものを作るのではなく、まずものづくりをさせてから、今、自分が何を勉強しているのかを学ぶのが基本方針だ」と強調しました。
一部の学生にとって、機械工学は専門外の課題ながら、「それなりに楽しみながら学べた」「空力を考えながら羽根を作るのが大変だった」と授業の感想を語りました。
学生たちは引き続き同校で学び、3月22日に帰国する予定です。