RoboCup2009: 大会4日目 WinKITチーム 三次予選進出ならず

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RoboCup2009 中型ロボットリーグ大会4日目の速報です.金沢工大WinKITチームはHibikinoチームと対戦し10対0で敗れました.これで二次予選敗退が決まりました.一次予選を突破できたのでベスト10という結果です.最後に昨年の世界王者Cambadaとの対戦がありました.5台持ってきたロボットのうち2台が故障したので3台に試合に臨みました.5台全部動いても今の実力ではかなわない相手です.終始攻められ10対0の大差で敗れました.WinKITチームは今までの問題点をほぼ解決でき動きは悪くなかったのですが台数が少なくてはまったく歯が立ちません.ロボットの耐故障性の向上並びに予備機を2台ぐらい持ってくる必要性を感じました.

また,二次予選を突破した九州工業大学を中核とした連合チームHibikino-Musashiも,三次予選ではポルトガルCAMBADAチームに3対1,イランチームに2対0で破れベスト6止まりでした.Japan Openと世界大会のレベルの差を大きく感じた大会でした.

なお,ロボカップの上位チームは,学生というよりポスドクや若い先生,あるいは技師がハードウェア並びにソフトウェアなどのシステムをしっかり作り上げています.そのような中で,夢考房WinKITチームは学部生が主体となりロボットのハードとソフトを1から作り上げてきました.他のチームとは違い,学生が主体となる夢考房スタイルで来年は何とか上位を狙ってもらいたいと考えます.幸い今回参加したメンバーは来年全員在籍するので自分達のチームに何が欠けていたかを体感したはずです.この悔しさを来年につなげてもらいたいです.

年々高度になるロボカップの中で1チームぐらい学生が本当に主体となるチームが優勝目指してチャレンジすることは教育上とても価値のあることだと考えます.


出村

7月4日(金)

二次予選
  • 9時(日本時間16時) Hibikino (日本) 0点 VS Stuttgart (ドイツ) 3点
    前半は0対0でしたが,前半中にHibikinoのロボットとStuttgartのロボットが正面衝突し,Hibikinoのロボットが壊れました.後半は台数の減ったHibikinoはStuttgartに攻められ3得点を許し敗れました.WinKITチームのロボットも昨日の試合でNubotにロボットを2台壊されました.お互いのロボットが全速力で正面衝突しても壊れないようにロボットを設計しなければならないことがわかりました.3年間世界大会に参加していない間にロボカップは大きく進化しました.
  • 10時(日本時間17時) Cambada (ポルトガル) 4点 VS Nubot (中国) 0点
  • 11時(日本時間18時) 金沢工大 WinKIT 0点 VS Hibikino (日本) 10点
    前半が終わりHibikinoが2点リードしています.WinKITチームは昨日の試合で1台壊れ,前半の途中で1台壊れ3台しかプレーヤーがいません.後半も厳しい試合になりました.途中でキーパーも壊れてゴールががら空きで,Hibikinoのシュート練習になり後半だけで8失点でした.これでHibikinoチームは2次予選突破確実,WinKITチームは敗退です.
  • 12時(日本時間19時) Stutgart 4点 VS Nubot 0点
  • 13時(日本時間20時) 金沢工大 0点 WinKIT VS Cambada 10点
    WinKITチームは今までで一番動きは良かったのですが,故障のため3台しかロボットを出場させることができなかったので,昨年の世界チャンピオンでかつ5台出場させているCambadaには全く歯が立ちませんでした.

三次予選

  • Cambada (ポルトガル) 4点 VS  MRL(イラン) 1点
  • Hibikino (日本) 0点 VS MRL (イラン) 2点
    Hibikinoは前半調子が良かったのですが,MRLのロボットに衝突したときに1台壊れました.そのため,形勢が逆転しMRLが優勢になり押し気味に試合を進め強力なシュートにより2得点を獲得し勝ちました.ロボットが壊れなかったら違った結果になった可能性があります.ロボットを頑丈に作らなければならないことを改めて感じました. サッカーだけではなくロボットバトルの要素も入り,コツコツ当たり相手のロボットを壊すという戦術を取っているのではないかという疑念を抱く試合です.日本チームも海外チームに当たり負け,馬力負けしないロボットを開発しなければ消耗戦のような中型ロボットリーグの戦いを勝ち抜けません.
  • Hibikino (日本) 1点 VS  Cambada 3点
    Cambadaは強いです.全てのロボットがボールの正確な位置を把握し,シュートも非常に正確です.Hibikinoも健闘しシュートを何本も打ちますが精度が足りません.日本勢は自己位置やボールの推定精度を向上させなければ海外のトップチームに勝てない状況が続くでしょう.
準決勝進出チーム
  • Tech United オランダ
  • CAMBADA  ポルトガル
  • Stuttgart      ドイツ
  • MRL            イラン

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