京セラドーム大阪で5月8日~10日まで開催されたロボカップジャパンオープン2009が終わりました.ロボカップジャパンオープンも非常に規模が大きくなりドーム球場で開催されるまでになりました.また,開催競技も多く,私も全部掌握できません.その中でKITはロボカップサッカー中型ロボットリーグ,ヒューマノイドリーグ・キッズサイズとティーンサイズに3チームを派遣させました.その結果,次の好成績を収めることができました.
- 中型ロボットリーグ :WinKITチーム準優勝
- ヒューマノイドリーグ:SiTIKチーム3位 (3on3サッカー)
中型ロボットリーグに出場したWinKITチームは,尻上がりに調子を上げていただけに優勝の期待もありましたが,安定性の勝るHibikino-Musashiチームに今一歩力が及びませんでした.WinKITチームは問題点を改善すると,世界大会でも十分上位を狙えると考えます.Hibikino-Musashiチームは九州工業大学・北九州市立大学・北九州高専・北九州産業学術推進機構FAISとの合同チームで,一昨年世界4位,昨年6位と現在日本で最も強いチームです.大学院生が中心となって取り組んでいます.一方,夢考房WinKITチームは全員が学部生です.学部生でも十分世界の強豪と戦えます.まさに夢考房マジック.これは夢考房の優れた教育システムの成果であると考えます.
また,ヒューマノイドリーグ・キッズに出場したSiTIkチームも昨日と比較すると調子を上げ歩行もかなり安定化し,シュート動作,起き上がりなど一連の動作も披露しましたが,CIT Brainsには5対0で破れました.3位決定戦では大阪大学のJEAPチームと対戦しましたが,お互い良いところがなくスコアレスドロー,コイントスの結果によりSiTIKチームが3位に入賞しました.運も実力といったところですか.
SiTIKチームのロボットは個々の動作はかなりのレベルに到達しつつありますが,全体をシステムとしてまとめるところまで完成度を上げることができませんでした.まさに,ロボットの面白いところは個々の要素をシステムとしてまとめるところです.SiTIKのチームメンバーはやるべきことがはっきりわかったので,今年のジャパンオープンに参加した意義は大きかったと考えます.
SiTIKチームがロボカップ世界大会に派遣されるか否かは大学の判断なので私には良く分かりませんが,彼らにもう一度チャンスを与えると更に大きく成長すると思います.夢考房プロジェクトの目的は大学の宣伝や試合に勝つことではないのですから.
出村
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